どうぶつ
桃色ちゃんちゃんこを着た元保護ねこ 21歳のバースデーフォトに感動の声「若々しい」
公開日: / 更新日:
特に心に残っているのは20年半前の出逢い 「いろいろな方の優しさのおかげ」
――20年半の濃密な時間。maiさんも人生の約半分をモコちゃんと一緒に過ごしてきたことになります。数え切れないほどたくさんの大切な思い出がありますが、特にmaiさんの心へに残っているのはモコちゃんとの“出逢い”だといいます。
大学生だったある日、maiさんはアルバイト先であるバーへ向かっていたところ、お店のすぐ近くで、トボトボと歩いていた子ねこ(後のモコちゃん)を発見したそう。そこは車通りが多く、子ねこにはとても危険な場所。しかし、maiさんはちょうどこれから仕事のため、すぐに保護をすることができませんでした。
それでもmaiさんは放っておくことができず、子ねこにアルバイトが終わるまで待っていてくれないか、声をかけてみることに。すると不思議なことに、子ねこはバーの扉の前でずっと座って待っていてくれたのだとか。
バーのマスターは、健気に待つ子ねこの姿を見かねて「とりあえずバイトが終わるまで、トイレで保護しておいていいよ」と許可をくれたそう。こうして安全な場所で子ねこを匿えることに。その後、無事に子ねこを自宅へ連れて帰ることができました。保護当時はガリガリに痩せた状態だったため、maiさんは「モコモコになりますように」との思いを込めて、現在の名前である「モコ」ちゃんと名付けました。
「あの日(アルバイトの)シフトに入っていなかったら、モコとは出逢っていませんでした。いろいろな方の優しさのおかげで、私とモコは今こうして一緒に過ごせているなぁと思います」
現在は、8歳の女の子「コト」ちゃんと1歳の女の子「チコ」ちゃんという2匹の妹ができたというモコちゃん。妹たちはどちらもモコちゃんには「とても敵わないなぁ」と分かっていて、“猫生の大先輩”を敬っているのだとか。
また、maiさんは6年前から、本格的にねこの保護活動も開始。ご自宅では常に里親が見つかる前の保護ねこたちが一緒に生活しており、とてもにぎやかです。そしてここでもモコちゃんの不思議な魅力が。さまざまな経緯でやってきた保護ねこたちですら、モコちゃんのことを大好きになる確率が高いのだそう。保護ねこたちを虜にし、一緒に眠ってしまうモコちゃんの姿は「何ともかわいくて愛おしい」とmaiさんは言います。
現在も兄妹ねこを預かっており、maiさんがこれまでに保護してきたねこは100匹目に。フランシスコ・ザビエルを彷彿とさせる、かわいい形状の「ザビエル首輪」を発案し、製作と販売をするようになったのは、保護活動費に充てるためなのだそう。21歳になっても元気なモコちゃんと一緒に、maiさんは今日もたくさんの大切な命を救っています。
(Hint-Pot編集部)