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主婦として「楽したい」という視点も 竹トイレットペーパー定期便誕生の舞台裏

公開日:  /  更新日:

著者:yoshimi

コロナ禍で改めて実感したトイレットペーパーの大切さ

日用品の中で接触頻度が一番高いトイレットペーパー【写真提供:おかえり株式会社】
日用品の中で接触頻度が一番高いトイレットペーパー【写真提供:おかえり株式会社】

「エシカル消費」を身近に考えてもらうには日用品が一番であり、生活を変えるには直接関わるものでないとダメなのでは……と考えていた松原さん。そこで思い出されたのが、コロナ禍でのトイレットペーパー騒動でした。

「皆さんがトイレットペーパーの確保に走ったことで、いかにトイレットペーパーが生活の中でなくてはならないものだったかが明白になった。実は、日本は温水洗浄便座がかなり普及しているのにもかかわらず、トイレットペーパーの消費量が世界第4位(※)なんです。

 でも、『どのメーカーのものを使っていますか?』と聞かれて、パッと答えられる人は多くない。シングルかダブルか、芯のあり、なしくらいで、棚に並んでいるもので一番安いとか、悪くなさそうでコスパがいいものなど。ぼんやりと買っているけど、すごくトイレットペーパーって大事なものだなと」

 暮らしの中から環境を変えたいと思っていた松原さんの中で、この気付きは大きかったそうです。

「日用品の中で、接触頻度が一番高いトイレットペーパー。毎日触れるものから意識を変えることで、他のものも気になるきっかけになるのでは。1つ目のドミノを倒すものがトイレットペーパーはいいのではないかなと思ったんです」

 ちょうど、松原さん自身も竹のトイレットペーパーを意図せず使うことに。その偶然の重なりも、きっかけの1つでした。

「ある日、突然自宅に竹のトイレットペーパーが届いたんです。我が家の前の住民が頼んでいた商品だったのですが、『そのまま使っていいよ』と言われて使ってみたら、今までのものと遜色なかったんです。竹=硬いかなと思っていたけど、全然! 日用品としては及第点だなと。それも、1つのきっかけでしたね」