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エリザベス女王、チャールズ皇太子とのお庭ツーショットでも披露 緑色の服を好む理由とは
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ヘンリー王子夫妻のインタビュー番組など、気ぜわしい話題が続いた英国王室。すべてが完全に落ち着いたわけではないが、ロイヤルファミリーは通常の公務を継続している。そんな中、ロイヤルファミリーとチャールズ皇太子夫妻の公式SNSはエリザベス女王と皇太子の最新ツーショットを公開。うららかな春を感じさせる一枚にファンも一時の安らぎを得たようだ。また、女王がグリーンの服を好む理由について、英国の心理学者が納得の見解を述べている。
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花のあふれる庭で女王と皇太子が仲良しツーショット
ロイヤルファミリーとチャールズ皇太子夫妻の公式SNSは現地時間2日、エリザベス女王とチャールズ皇太子の最新ツーショット写真を公開した。女王と皇太子が花にあふれた野外で笑顔を見せている一枚は、4日のイースターサンデー(復活祭の祭日)を前にしたものだ。
写真に添えられた文言によると、撮影場所はウィンザー城敷地内にあるフロッグモア・コテージの庭。女王はダークグリーンのフロックコートに明るい色のスカーフの頭巾と手袋、黒の長靴風ブーツを合わせている。皇太子はキャメルのロングコートからポケットチーフを覗かせ、内側はシャツとネクタイという皇太子らしい紳士スタイルだ。
写真は2種類あり、ロイヤルファミリーの公式アカウントで公開された一枚は庭の様子がよく確認できる少し引いたショット。こちらにはやはり「女王がとても幸せそうに見える」「女王の方が若く見える」といった、女王寄りのコメントが寄せられていた。
一方で皇太子夫妻の公式アカウントでは皇太子が向かって右、女王が左に立つ人物メインの一枚が公開され、こちらはどことなく「母と息子感」が強いようにも。このせいか「何てすばらしい母と息子の写真!」「母と息子の素敵な瞬間」といった、親子の姿に関するコメントが目立っていた。
重要な場面でグリーンに身を包む女王 心理学者が色の効果を解説
皇太子との最新ツーショットで、ダークグリーンのフロックコートを披露した女王。熱心なロイヤルファンは、「またグリーンの衣類を?」と気付いたかもしれない。3月31日に行った5か月ぶりの対面公務でも、女王はライトグリーンのドレスに身を包んでいた。またこれまでも、女王がグリーンの衣類をセレクトした公務は多い。
そこで英大衆紙「デイリー・メール」は“女王のグリーン”に注目。同紙によると、31日のドレスは2019年6月の「ロイヤルアスコット」最終日に着ていたものと同じであると指摘した。また、1954年のオーストラリアを初訪問した際のコートや、2018年に王室入りしたばかりのメーガン妃と2人で臨んだ公務における「Stewart Parvin」のドレスなど、女王は比較的重要な瞬間にグリーンを身に着けているという。
心理学者のリー・チェンバース氏は同紙に対し、グリーンがもたらす効果を解説。自然を強く連想させるグリーンは落ち着きと新鮮さのシンボルであり、「グリーンを身に着けた時、我々は穏やかな自信や親しみやすさ、平穏などのメッセージを伝えています。また、会う人にエネルギーや未来への希望を与える一方で、優しさもにじみ出しています」と述べた。
また、グリーンは着る者にも安らぎや安定といった感情を与える他、伝統や価値などの雰囲気を言葉なしで作り出す効果もあるという。さらに「服としては珍しい色なので、他人の注目を奪うことなく目を引くことができます」とも言い添えた。確かに2018年にメーガン妃と2人で臨んだ公務では、この効果がはっきりと出ていたようにも思える。
穏やかな自信と親しみやすさ、未来への希望、安らぎ、安定、伝統。いずれも現在の女王がすでに備えているものだが、騒動が続く今だからこそさらに強く表現したい要素だと言えるだろう。皇太子とのツーショットでもダークグリーンを身に着けることで、家族が側にいることの安らぎやロイヤルファミリーの伝統を静かに伝えていたのかもしれない。
(Hint-Pot編集部)