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ヘンリー王子夫妻 ネットフリックスでの初仕事に批判殺到「金儲けに利用している」
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“王室引退”後に動画配信サービス大手のネットフリックスと巨額契約を結び、世間を驚かせたヘンリー王子夫妻。このほど、同サービスで最初のプロジェクトとなるドキュメンタリーシリーズの制作が発表された。題材は王子が創設した傷病兵のための国際スポーツ大会「インビクタス・ゲーム」。2018年に開催されたオーストラリア・シドニー大会にはメーガン妃とともに訪れるなど、サポートを続けてきた。
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後援してきた「インビクタス・ゲーム」のドキュメンタリーシリーズが制作決定
ヘンリー王子とメーガン妃夫妻が制作するネットフリックス第1作の内容がついに明らかになった。同社が発表したところによると、夫妻が題材として取り上げたのは、王子が創設し、情熱を傾ける「インビクタス・ゲーム」。傷病兵を対象に、リハビリテーションを支持し、世の中の理解を深めるために2014年から始まった国際スポーツイベントである。
2人のネットフリックス第1作は、昨年2020年5月に予定されながらもパンデミックの影響で来年まで延期されたオランダ・ハーグ大会への出場を目指す、アスリートたちのトレーニング風景に肉薄するドキュメンタリーとなることが決定した。「Heart of Invictus」と題され、制作は夫妻の制作会社アーチウェル・プロダクションズが手がける。
英大衆紙「デイリー・メール」が掲載した記事によると、監督はオーランド・ヴォン・アインジーデ氏。プロデューサーのジョアンナ・ナタセガラ氏とのコンビで『ホワイト・ヘルメット─シリアの民間防衛隊─』(2016)を制作し、米アカデミー賞の短編ドキュメンタリー映画賞を受賞している気鋭の監督だ。
王子は今回の第1作発表に関し、「2014年の第1回大会から、『インビクタス・ゲーム』に参加したアスリートはその卓越した信念と決意の強さを見せ、素晴らしいパフォーマンスを見せました。そうしたアスリートたちが(来年開催予定の)オランダ大会を目指すトレーニング風景を追ったドキュメンタリーは、見る人の心を温め、感動を与えるシリーズとなるはずです」と語り、自身が心から支援するスポーツイベントのドキュメンタリーに大いなる自信をのぞかせた。
もちろん、このシリーズのエグゼクティブ・プロデューサーを務める王子も画面に登場するが、第1作のヒットに華を添える形になるか。世界一の動画配信会社が150億円もの大枚をはたいた成果が今から心待ちされる。
また同紙のコメント欄には、傷病兵士を利用しているのではないかという批判が殺到。「この男性は、その障害のある退役軍人を含む英国軍を放棄していませんか? そして彼の商業ベンチャーで障害を持った軍人を使うことは恥ずべきことではありませんか。これは基本的な悪用です」「つまり、彼は金儲けに利用しています」「私は、この2人が関わっているものは何も見ていません」など、6000件を超えるコメントが寄せられている。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)