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チャールズ皇太子とカミラ夫人が結婚から16年 愛の軌跡を振り返る
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フィリップ殿下が死去した9日は、チャールズ皇太子とカミラ夫人にとって16回目の結婚記念日だった。一時は互いに別の相手と結婚するも、皇太子とダイアナ元妃の結婚式では密かに見つめ合っていたと報じられるほど、強い思いを抱き合っていた2人。30年越しで結ばれた不滅のラブストーリーを見てみよう。
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友人関係を続けながら、思いを温めてきた2人
カミラ・シャンド(のちのカミラ夫人)とチャールズ皇太子の関係は1970年、イングランド南東部、ウィンザーで行われていたポロの試合会場で偶然出会ったことから始まったという。当時20代前半だった2人は交際をスタートさせたが、71年に皇太子が海軍に入隊。その任務で海外派遣され2人は破局した。
その後、カミラ夫人は前夫であるアンドリュー・パーカー=ボウルズ氏と結婚し、2人の子どもをもうけた。その頃も皇太子と夫人は友人として関係が続いており、皇太子は75年に生まれた夫人の長男トムのゴッドファーザーにもなっている。
81年、皇太子は新たな愛を見つけ、レディ・ダイアナ・スペンサー(のちのダイアナ元妃)と婚約。7月29日、セント・ポール大聖堂で盛大な結婚式を挙げた。カミラ夫人は出席をしたくなかったとされているが、式中密かに見つめ合っていたと噂されている。
82年にはウイリアム王子、84年にはヘンリー王子が誕生するが、幸せな日は長くは続かなかった。92年には2人は別居、95年には離婚した。カミラ夫人はその1年前にボウルズ氏と離婚している。
離婚から2年後の97年、ダイアナ元妃は仏パリでの悲劇的な交通事故でこの世から去る。ダイアナ元妃との婚姻期間中も交際していたとされる皇太子とカミラ夫人は、この悲劇の裏で2人の関係が注目を浴びないよう気を付けていたと言われている。
しかし99年、英ロンドンのリッツ・ホテルで開催された、夫人の妹50歳を祝うパーティーに2人で出席。初めて公の場で2人が並ぶ姿を見せた。これ以降、夫人は皇太子と公の場に登場する機会が増えていった。さらに2001年以降はキスや手をつなぐなど、スキンシップもするようになっていった。
その間エリザベス女王は、皇太子50歳の誕生パーティーへのカミラ夫人の招待を断るなど拒絶を示していたが、いつしか2人の関係を認めた。03年には皇太子の住む公邸クラレンス・ハウスに夫人が引っ越している。
そして2005年2月、2人はとうとう婚約を発表。同年4月に結婚式を行った。結婚式のウェディングトースト(祝福の乾杯)では、皇太子がグラスを上げた際「カミラを愛している」とシャウトしたと伝えられている。
世界中からの大バッシングを受ける中でも、愛を貫き続けたチャールズ皇太子夫妻。夫人の献身的サポートは、ウイリアム王子やヘンリー王子にとっても大きなものだったと言われている。長年、王室の義務を真摯に果たしてきたことなども近年評価され、英国内での支持率も上がりつつあるという。
(Hint-Pot編集部)