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フィリップ殿下を亡くした日の英国 ウィンザー城前には英有名俳優の姿も

著者:Hint-Pot編集部

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フィリップ殿下【写真:Getty Images】
フィリップ殿下【写真:Getty Images】

 現地時間9日、バッキンガム宮殿はエリザベス女王の夫、フィリップ殿下の死去を発表した。殿下は2月中旬に気分の悪さを訴えて英ロンドン市内の病院に入院。入院期間が当初予定より延び、転院し心臓病への処置を受けていたが3月16日に退院し、ウィンザー城へ戻っていた。その後の容体は安定と報じられていた中、悲報に接した英国。その1日を追った。バッキンガム宮殿やウィンザー城には多数の市民が訪れ、英有名俳優の姿も目撃されている。

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バッキンガム宮殿とウィンザー城には無数の献花が

 英公共放送BBCは死去の発表を受けて直ちに番組を中断。BBCカラーである深い赤を使わないモノクロのロゴと「News Report」の静止画面に変わり、キャスターが「重要発表を行うために、通常の番組を中断しています」と告げる音声が重なった。

 数秒後に再び現れたキャスターは黒に身を包み、殿下の死去と宮殿からの声明文を伝えた。英大衆紙「デイリー・エクスプレス」は、落涙しそうに見える瞬間があったと報じている。この後はBBCをはじめとする英国内の主要テレビ局が、放送予定を変更して追悼の特別番組を放送。新聞各社の一部もウェブ版でリアルタイム更新を開始し、英国内外の動きや主要人物の追悼コメントなどを報じ続けた。

 英ロンドン市内のバッキンガム宮殿前には、黒に身を包んだスタッフにより死去を発表する声明文が掲げられた。発表から間もなく、死を悼む多数の市民たちが次々と献花。だが、コロナ禍における密集状態への懸念から、声明文は数時間で撤去されることになった。さらにロンドン名物のタクシー、ブラック・キャブも宮殿前に集合し、列を作ることで哀悼の意を示した。

 また、殿下が最後の時間を過ごしたウィンザー城にも多数の花が並んだ。この際、花束を見つめる英有名俳優イアン・マッケランの姿も目撃されている。近年のマッケランは映画『X-MEN』シリーズなどで注目を集めているが、舞台を主にしていた青年期には14世紀のイングランド王・リチャード2世などを演じて高い評価を得た。

 ダウニング街10番地の英首相官邸も、発表直後に半旗を掲げ弔意を表明。ボリス・ジョンソン英首相は官邸前で哀悼のスピーチを行い、殿下の功績を称賛した。英労働党のサー・キア・スターマー党首も自身のツイッターで「英国はフィリップ殿下という素晴らしい公僕を失いました」など投稿。その後に、英保守党を率いるジョンソン首相とは5月の選挙に向けた選挙活動を一時休止することで合意した。

 さらに英紋章院は半旗に関する規則と殿下の称号に関する詳細などを告知。国旗を含むすべての公式旗は10日午前8時まで半旗とされ、非公式旗と国旗の交換などを求めた。この日に開催されたサッカーやクリケット、競馬などのスポーツイベントも試合前に黙祷を行い、選手は喪章を着けて競技に臨んだ。

 発表から約6時間が経過した18時、ウェストミンスター寺院は追悼の鐘を開始。1分ごとに計99回鳴らされ、約2時間にわたり鐘の音がロンドンを包んだ。

(Hint-Pot編集部)