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ヘンリー王子は「パンチを振りかざした」と王室専門家 ネトフリ1作目で王室に逆襲か

著者:森 昌利

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ヘンリー王子【写真:AP】
ヘンリー王子【写真:AP】

 ヘンリー王子が何よりも大切にする軍の履歴。それはウイリアム王子が唯一、弟王子をうらやむものでもあるという。150億円契約を結んだネットフリックスの第1弾の題材に「インビクタス・ゲーム」を選んだ理由の背景には「そうした事実も絡んでいる」と王室作家が指摘。軍隊時代に負傷した傷病兵のスポーツイベントを特集することには、ヘンリー王子が軍関係のタイトル返上の“逆襲”の意図も含まれているという。

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軍名誉職返上に失望したヘンリー王子 「関わりを保ちたい」と専門家

 英大衆紙「ザ・サン」が現地時間8日に掲載した記事によると、王室作家のフィル・ダンピエ氏はヘンリー王子夫妻がネットフリックス第1作に「インビクタス・ゲーム」のドキュメンタリーを選んだことについてコメントした。「王室に対してパンチを振りかざしたようなもの。タオルを投げ込む気配はまったくありません」と状況をボクシングに例え、ヘンリー王子が「王室に反撃を加えるという印象を受けた」と語った。

 同氏はまず「ヘンリー王子は軍関係のタイトルを失ったことで心から失望しました」と語ると、傷病兵の国際的スポーツイベントである「インビクタス・ゲーム」を今回扱うことについて「(名誉職を失ったことで)軍との直接的なつながりを失っても、自分なりの方法で関わりを保つためというメッセージを送っています」と指摘した。

 しかしなぜ王子がここまで軍にこだわるのか。それは王子が軍隊時代に第一線に出撃したからだという。

「ウイリアム王子は王位継承者であるため、軍隊時代に第一線に出ることは許されませんでした。チャールズ皇太子も同じです。一方でヘンリー王子、そしてチャールズ皇太子の弟であるアンドリュー王子はそれぞれ第一線に出撃しました。そのことをウイリアム王子は非常にうらやんだといいます」

 ヘンリー王子はアフガニスタンで、そしてアンドリュー王子もフォークランド紛争で従軍し、ヒーローとして帰国した。それが弟王子たち2人にとっては唯一兄を越え、大きな誇りとなったというのだ。

 しかし、もしもダンピエ氏が語るように、ネットフリックスを利用して軍名誉職を失ったことに抵抗し、兄ウイリアム王子に“優越を感じたい”という気持ちがヘンリー王子にあるとすれば、それが作品作りの正しいモチベーションと言えるかどうかは疑問である。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)