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フィリップ殿下をネタにしたコメディアンが襲われた悲劇 ステージ中に訃報知らされ「何!?」
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現地時間9日正午、バッキンガム宮殿によって発表されたフィリップ殿下の死去。世界中に衝撃が走る中、オーストラリア人コメディアンが殿下をネタにした悪口レベルのジョークを飛ばしていたこところ、客席から訃報を知らされたとして話題になっている。
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ステージで殿下をネタにしていた最中に訃報が
英大衆紙「デイリー・メール」によると、このオーストラリア人コメディアンとはルイス・スピアーズ。殿下の死去が発表されたまさにその時、同国メルボルンのナイトクラブでステージに立ち、 「フィリップ(殿下)は3000歳か?」「人種差別を生み出した」などと悪口レベルのジョークを飛ばしていたという。
しかし、調子よくジョークを連発する中、客席からスピアーズに向かって「今亡くなったところだ」と声が。これには思わず「何!?」と叫んで半信半疑だったそうだが、観客から差し出されたスマートフォンで死去のニュースを確認したという。
殿下は日本の年号にすると大正10年生まれ。反王室派からすると確かに、激動の時代を生き抜いた殿下には攻撃材料となる発言や振る舞いもあった。
最も有名な失言は中国訪問時、英国人留学生に向かって「目が細くなってしまうよ」といったもの。しかしこれは、西洋に長く滞在することで“目が丸くならないように”という中国の言い習わしにちなんだ冗談のつもりだったという。
堅苦しさを嫌った殿下らしいエピソードではあるが、こうした発言を“人種差別的”と受け取られたのも事実だった。
メーガン妃の暴露の直後で、妃の一方的な主張に乗っかったつもりなのかも知れないが、軽率なジョークを放った瞬間に客から死去を知らされたコメディアン。その後もステージは続けたようだが、内心でバツの悪い思いをしていたのは間違いないだろう。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)