女子スカート・男子スラックスはもう古い？　その逆が可能な学校も

一方で高校生の「制服にまつわる珍しい校風や風習」については、スカート丈やリボンなどに関する回答はほとんど見られず、リボンとネクタイ、スカートとスラックスが選べるなど、自由度の高い制服に対して好意的な回答が多く寄せられていました。最近では多様性に対応した制服も浸透しつつあるようです。

【選択アイテムが多い】
「制服のリボンが2種類あり、気分で選べる」
「女子はリボンでもネクタイでも良い」
「上靴とシャツが自由、ネクタイはしてもしなくてもいい」
「夏服はリボン・ネクタイは不要」
「以前は男女の制服が決まっていた。現在は、制服ABとして選べるようになっている。女子がスラックスタイプ、男子がスカートタイプを買う場合に親が了承しているかどうか確認電話がある」
「1つ下の学年から制服が変わり、女子はスカートかスラックスを選択できるようになった」
「女子のスカートは、春夏合わせて20種類以上あり、うれしい」

【指定が多いもの】
「パーカーがNG」
「カーディガンが着られずベストのみ」
「指定のコートがダサい。寒い」
「靴の色まで指定」
「マフラーまで指定」

高校3年間でずっと同じデザインの制服は「毎朝考えずに済むから楽」と思う人もいれば、「変化がなくてつまらない」と思う人も。変化を楽しみたい人は、いろいろ選択できるアイテムがあると登校へのモチベーションも上がりますよね。また、ジェンダーレスの風潮に合わせ、スカートとスラックスを選べる流れや性差を感じさせないデザインも生まれています。

女子から「ズボンかスカート」を選びたいとの声

高校生に「制服アイテムの選択について」を尋ねる設問を見ても、「何らか選択できたらうれしい」という回答が女子は93.6％、男子は87.0％という結果に。具体的に選択できたらうれしいものとして最も多くの回答を集めたものは、女子は「ニットセーター・カーディガン・パーカー」（61.6％）、男子は「カッターシャツかポロシャツ」（57.0％）でした。

女子は「選択できたらうれしいアイテム」が多岐にわたり、男子では7％程度だった「ネクタイかリボン」（47.8％）、「ズボンかスカート」（30.2％）も多くの回答を集めています。制服でもおしゃれを楽しみたい、スカートやリボンが好きではない、冬のスカートは寒い、さらにはジェンダーレスの風潮など、人それぞれ思うところがあるのでしょう。

自分が着たいと思える制服、防寒面や機能面で快適な制服を着用できることは、高校生活の精神面において実は重要なのかもしれません。全員が決められた同じ服装をするより、自分らしさや心地よさを大切にしながら制服を選べる時代に、これからますます変化していくと良いですね。

（Hint-Pot編集部）