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メーガン妃ら米国の公爵夫人は英王室葬儀に縁がない? 王位捨てたウィンザー公との共通点

著者:森 昌利

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ヘンリー王子とメーガン妃【写真:AP】
ヘンリー王子とメーガン妃【写真:AP】

 エリザベス女王の父ジョージ6世の葬儀は1952年2月。ウォリス・シンプソン夫人は国王の長男ウィンザー公(エドワード8世)の妻でありながら、葬儀には招かれなかった。それから69年の月日が流れ、メーガン妃は女王の孫ヘンリー王子の妻でありながら、“妊娠中”という理由でフィリップ殿下の葬儀に参列しなかった。どうやら米国人女性は、英国王室の葬儀と縁がないようである。

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葬儀参加は30人まで 顔ぶれは注意深く選ばれたという

 英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が掲載した記事によると、妊娠中のメーガン妃が渡英を断念したため、王室主要メンバーの葬儀に参列しなかった2人目の米国人女性となった。

 国王だったエドワード8世が離婚歴のある米国人女性との結婚を選び、即位から1年足らずで退位したのは1936年の話。そして、王位を継いだ弟のジョージ6世が1952年に死去した際は、ウィンザー公として米ニューヨークから単身で英ロンドンへ渡航した。今回のフィリップ殿下葬儀を受けて単身でロンドン入りしたメーガン妃の夫ヘンリー王子とよく似た展開だ。

 56歳で崩御したジョージ6世は、兄の突然の退位で王位を継いだことで多大なストレスを背負い込み、ヘビースモーカーになったとの見方もある。その結果、肺がんを患い50代半ばでの早すぎる死につながった。またこの早逝により、長女エリザベス女王が25歳の若さで即位せざるを得なくなった。

 そうした感情的な背景もあり、ジョージ6世を亡くした妻、エリザベス王妃(クイーン・マザー)はウィンザー公に好印象を抱いておらず、公爵の妻ウォリス・シンプソン夫人にジョージ6世葬儀の案内状が届くことはなかったという。

 一方でメーガン妃は、今夏に第2子長女を出産予定という表向きの理由はあるが、妃の友人がメディアに語ったところによると「注目を集めたくない」との気持ちがあるそうだ。世界と王室に衝撃を与えた暴露インタビューは3月上旬に放送済であり、渡英していれば“反メーガン妃”の機運が高まっていた英メディアから集中砲火を浴びた可能性は大。殿下の葬儀にふさわしくない雑音が生じていたに違いない。

 というわけで、王室主要メンバーの葬儀に参列しなかったどちらの米国人女性も“招かれざる客”だったということか。ちなみにシンプソン夫人は、ウィンザー公の葬儀で公爵夫人として列席した。

 現地時間17日に執り行われた殿下の葬儀は、新型コロナウイルスの影響で規定の30人までしか参列者が許されなかったため、顔ぶれは注意深く選ばれたという。エリザベス女王は特に殿下親族の参列にこだわり、遠縁のドイツ系親族もリストに加えた。

 しかしその一方で、アンドリュー王子の前妻セーラ元妃や女王の従弟(ウィンザー公とジョージ6世の弟の長男)であるケント公、そして数人のひ孫たちなどもリストから外れていた。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)