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ヘンリー王子との会話は「気付くと公に」 王室側と和解困難の理由を専門家が指摘

著者:森 昌利

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ウイリアム王子、ヘンリー王子、チャールズ皇太子【写真:AP】
ウイリアム王子、ヘンリー王子、チャールズ皇太子【写真:AP】

 ヘンリー王子夫妻の暴露インタビューから約1か月後の今月9日、祖父フィリップ殿下が死去。王子は葬儀に参列するため、英国に緊急帰国した。今回の“帰省”で約1年振りに英国の家族と再会を果たした王子は、王室を傷付けた暴露に「後悔している」という報道もある。父チャールズ皇太子や兄ウイリアム王子との和解を望んでいるともいわれているが、このほどこの和解は「困難」と語る王室作家が登場。また、英紙は「保留状態」になったと伝えている。

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気が付くと会話が公に チャールズ皇太子とウイリアム王子の懸念

 多数の王室関連著作で知られる王室作家のフィル・ダンピエ氏は、英大衆紙「ザ・サン」に対してコメント。ヘンリー王子とウイリアム王子、チャールズ皇太子との和解を難しくしている要因について、同氏はヘンリー王子サイドの「マスコミへのリーク行動」だと指摘した。

「彼ら(チャールズ皇太子とウイリアム王子)が恐れているのは、もしハリー(ヘンリー王子の愛称)と詳細な会話をすれば、(その内容が)気付くと公になっているということです。そのため、長期的な和解が非常に難しくなっています」

 チャールズ皇太子とウイリアム王子はフィリップ殿下の葬儀後、ヘンリー王子と会談を行ったと報じられた。だが、2人が一緒に話すことを決めた理由は、「誤解される」ことを懸念したからだとも言われている。ダンピエ氏の言う通り、親子水入らずの会話がすぐ公にされてしまう状況では、腹を割って思ったことを正直に話すことは怖くてできないだろう。

 しかし和解を前提とするなら、まずはお互いを傷つけた発言について率直に言い合うことが不可欠だ。仮にヘンリー王子が自分に向けられた批判に対して感情的になり「父からこんな風に責められた」「兄はこんなことに怒っている」と、逐一マスコミに漏らされたなら、わだかまりを解消するような話はまったくできないだろう。

 3月の暴露インタビューでヘンリー王子夫妻は、王室に人種差別主義者がいるとも受け取ることができるエピソードを明かした他、王室はメンタルヘルス問題に対しても“無理解”だと非難。さらにはメーガン妃がキャサリン妃とのトラブルで「泣かされたのは私」と告白したため、ウイリアム王子は非常に立腹していると考えられている。また、ヘンリー王子が「父も兄も王室に囚われた身」と発言したことにも怒りを感じているに違いないだろう。

「自分の家族とのこととなると、プライバシーは窓の外に出てしまうようです」――王室に詳しいダンピエ氏はそう語ると、殿下葬儀で“和解の兆し”が見えたとする一部英メディアの報道に反して、悲観的な考えを示した。

 その後も同紙は情報筋の話として、ヘンリー王子と王室の交渉は、「サセックス(ヘンリー王子)側からの絶え間ないリークのため保留になっている」と報じた。ヘンリー王子帰国により兄弟と父子は歩み寄るかに思われたが、どうやら決裂したようだ。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)