ルイ王子が迎えた3歳の誕生日に公開された一枚の写真。ナーサリースクール（英国の保育園）初登園前のリュックサックを背負った王子が、赤い自転車にまたがって満面の笑みを浮かべている愛らしい様子を写したものだ。もちろん撮影したのはフォトグラファーとしても名高いキャサリン妃。入園日に撮った写真だが、実はこの一枚には妃がヘンリー王子に向けた秘密のメッセージが含まれているかもしれないという。

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ヘンリー王子の“自転車発言”に対する意趣返しか

　英大衆紙「デイリー・ミラー」が掲載した記事によると、オーストラリアのロイヤルジャーナリスト、ダニエラ・エルザー氏が同国のニュースサイト「news.com.au」にコラムを執筆。「ルイ王子3歳の誕生日写真」に隠されたキャサリン妃のメッセージを紐解いている。

　エルザー氏によると、そのメッセージの根源には、3月の暴露インタビューでヘンリー王子が語った“ある発言”があるという。

　それは、王子が米カリフォルニアでの生活について聞かれ「私が思うにここでの暮らしのハイライトは、アーチーを自転車の荷台に添えた子どもシートに乗せてサイクリングをすること。それは私が子ども時代に決して経験できなかったことです」と答えたものだ。

　この発言に加え、王子は父チャールズ皇太子と兄ウイリアム王子が「王室に囚われの身となっている」と語り、2人が厳格な王室の規則に縛られ「不幸な生活をしていることに気付いていない」と示唆した。

　同氏は、今回のルイ王子の写真は赤い自転車にまたがっており、そんな発言をした義理の弟に対する「キャサリン妃の反論メッセージ」と結論付けている。

　実は英メディアもこのヘンリー王子の発言を受け、放送後すかさず矛盾を指摘。チャールズ皇太子が幼い頃のヘンリー王子を自転車の荷台に乗せて、サイクリングをしている写真を掲載した。

　そんな背景もあり、エルザー氏は「ケンブリッジ公爵夫人（キャサリン妃）は、ヘンリー王子（が自分の都合の良いように過去の事実をねじ曲げること）に対し、辛辣なメッセージを送っているのかもしれません」と記し、今回のルイ王子の写真に隠されたキャサリン妃の意図を探った。

　もちろん他意もなく、単に気に入った写真をセレクトしただけなのかもしれない。しかし、こんなところにもしっかりメディアのチェックが入るのが、ロイヤルファミリーの定めというものなのか。

　夫の家族が貶められ、キャサリン妃自身も“メーガン妃を泣かせた義理の姉”という暴露をされた直後だけに、憶測は広まっているようだ。

（イギリス・森昌利/Masatoshi Mori）