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英伝説的シンガーがヘンリー王子夫妻にごもっともな批判 「自分のことだけやっていろ」
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ジョン・ライドン氏といえば、パンクロックの元祖的バンド「セックス・ピストルズ」のリード・シンガー。1970年代後半、その反社会的な態度と言動で若者を挑発した。反王室ソングとも言える代表曲「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」でも知られるが、近年は歯に衣着せぬ発言で世論を切る論客としても有名。そんなライドン氏がヘンリー王子とメーガン妃に対し“ごもっとも”とも言うべき批判を展開し話題になっている。
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ヘンリー王子夫妻の世間の関心を集める言動に鋭い批判
英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が掲載した記事によると、ジョン・ライドン氏は最新のインタビューでヘンリー王子夫妻について言及。“王室引退”についてはその気持ちも「分からなくはない」とした一方、元祖パンクロッカーらしい強烈な物言いで夫妻を批判した。
ライドン氏の言い分はこの通り。「俺が彼らに送るアドバイスは『自分のことだけやっていろ』ということだ。もしも一般の関心を集めたくないのなら、オプラ(・ウィンフリー)の番組に出るんじゃない。結局、悪いことにしかならないぞ」とずばり言い放った。
これも英メディアのバッシングに耐えかねて、特に長男アーチーくんの「プライバシーを守りたい」と言って米国移住した王子夫妻の“ダブルスタンダード”を鋭く突いた一言。
ロイヤルファミリーの政治的介入が禁じられているにもかかわらず、数々の政治的発言。発売直前に著者が一転して夫妻の関与を否定した伝記本出版。さらには世界的企業ネットフリックス、スポティファイとの巨額契約に続き、王室生活を赤裸々に告白した暴露インタビューを行えば、“王室引退”後の方がよっぽど世間の関心を集める言動が見られると指摘されても文句は言えないだろう。
「メディアに顔を出せば、それだけプライバシーがなくなるものだ」。さすがは一世を風靡したセックス・ピストルズのフロントマンの発言。率直な言い回しではあるが、真実をしっかりとらえていることは間違いない。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)