29日に結婚10周年を迎えたウィリアム王子とキャサリン妃夫妻。英国では公共放送BBCが現地時間30日に1時間の特別番組を放送した。米国でも民放CWが現地時間29日19時から夫妻の特別番組を、その後の20時からヘンリー王子とメーガン妃夫妻の番組を再放送したが、状況を事前に察知したウイリアム王子夫妻ファンが「ヘンリー王子夫妻が注目を奪おうとしている」と主張し、話題になっている。

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結婚記念日の前からヘンリー王子夫妻の動向に注目

　英大衆紙「デイリー・スター」が掲載した記事によると、ウイリアム王子夫妻のファンはSNS上でヘンリー王子夫妻の動向に注目。結婚10周年の祝賀ムードに水をかけるような行為を仕掛けてくるのではないかと、戦々恐々としていたという。

　同紙が紹介したツイッター投稿には、「何かしらナンセンスなことをメーガン（妃）・マークルが仕掛けてくるのではないかと心配している」「自分たちを哀れむヘンリー王子夫妻がウイリアム（王子）とケイト（キャサリン妃の愛称）の10周年を裏舞台に引きずり込むのでは。そんなことがあってはいけない！」「今回の主役は結婚10周年のウイリアムとケイト。ハリー（ヘンリー王子の愛称）とメーガンではない」といった内容がある。

　そこに「ウイリアムとケイトの結婚10周年番組に続いて『ハリー＆メーガンのアメリカン・ドリーム』という番組が放映されるのを見た？」という書き込みが加わると、「その日だけはハリーとメーガンにスポットライトを奪うようなことをさせていけない」という反応が続き、一気にヒートアップした。

　ただし、編集部で確認したところ、これはおそらく米国での話。米ケーブル局のCWは、現地時間29日19時からウイリアム王子夫妻の番組を、20時からヘンリー王子夫妻の番組を放送した。20時の番組は確かに前述のタイトルだが、3月に放送されたものの再放送だ。同局ウェブサイトは「2時間たっぷりロイヤル」的な表現をしており、注目度が高い時期にまとめて放送する意図なのだろう。

　米国ではつい先日、ルイ王子の誕生日に合わせたように、メーガン妃とアーチーくんのパパラッチ写真が公開された。無論、ヘンリー王子夫妻側は「パパラッチが撮った写真の掲載日はコントロールできない」として、掲載タイミングに責任がないことを主張している。こうした状況的に、ウイリアム王子夫妻ファンが過敏になるのも仕方がないといえる。

（イギリス・森昌利/Masatoshi Mori）