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ヘンリー王子への怒りは「収まっていない」 父チャールズ皇太子の心境を専門家が指摘

公開日:  /  更新日:

著者:森 昌利

チャールズ皇太子とヘンリー王子夫妻【写真:AP】
チャールズ皇太子とヘンリー王子夫妻【写真:AP】

 3月のインタビュー番組で、王室メンバーの“人種差別的発言”や、王室側のメンタルヘルスに対する無理解などを暴露したヘンリー王子夫妻。放送後にさまざまなメディアで主張の矛盾点が報じられた一方、王子が4月のフィリップ殿下葬儀で一時帰国した際は関係修復が期待された。だが、実は父であり次期国王のチャールズ皇太子も、兄ウイリアム王子と同じく夫妻に対する怒りが収まっていないという。

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「チャールズ皇太子とも意見の違いを修正できなかった」と専門家

 英大衆紙「ザ・サン」は、王室ジャーナリストのクリスティーナ・ガリバルディ氏が米雑誌「USウィークリー」に掲載したコラムを紹介。同氏はそのコラムで、フィリップ殿下の葬儀でヘンリー王子が緊急帰国しても、父チャールズ皇太子との関係修復は「進んでいない」と主張した。

 同氏はまず「今回の帰国中にヘンリー王子は、チャールズ皇太子とも意見の違いを修正できなかった」とし、「2人はまともにコミュニケーションも取っていない」と親子の関係が冷め切っていることを示唆。その理由について「チャールズ皇太子はハリー(ヘンリー王子)が(3月の暴露インタビューで)自分とロイヤルファミリーの陰口を叩いたことをまだ気にしており、許そうとしていない」と綴った。

 また王室作家のフィル・ダンピエ氏は「サン」紙に対し、殿下の葬儀後にヘンリー王子がチャールズ皇太子とウイリアム王子と行った会談は「非常に緊張していた」と述べている。

 同氏は会談が暴露インタビューなどで深まった溝を埋める「第一歩にはなった」と評価しながらも、「あくまで始まりにすぎない」としている。深いダメージを負った王室とヘンリー王子との完全な関係修復には、長い道のりが必要になるようだ。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)