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ヘンリー王子へ“大喝采”報道に英紙読者は非難の声 「どこが静かな生活」

著者:森 昌利

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チャリティライブ会場に現れたヘンリー王子【写真:AP】
チャリティライブ会場に現れたヘンリー王子【写真:AP】

 米ロサンゼルスで5月2日、ヘンリー王子夫妻が共催として名を連ねるチャリティライブが開催された。会場を埋めた医療関係者は、ステージに登場した王子をスタンディングオベーション(起立しての拍手)で迎えたという。だが一方で、この件を伝えた英紙のコメント欄には、やはり辛辣な批判が殺到する事態となった。

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セレブが大集合する米チャリティイベントに登場

 チャリティライブ「バックス・ライブ」は、新型コロナウイルスのワクチン接種について平等に促進することを訴えるもの。国際支援団体「グローバル・シチズン」が主催し、ヘンリー王子とメーガン妃は共催者に名を連ねている。公演当日、会場となった米ロサンゼルスのソフィー・スタジアムには医療関係者などが集まった。

 英大衆紙「デイリー・メール」が掲載した記事によると、当初は夫妻で出席予定だったが、妊娠中の妃は欠席。フィリップ殿下の葬儀以来となる公の場に姿を見せた王子は、会場を埋めた医療関係者に対し「ここにいるみんな一人ひとりが素晴らしい!」と語りかけ、まるで「ロックスターに対するような大歓声」を受けたという。

 ライブでは妃との親交が知られるジェニファー・ロペスをはじめ、J・バルヴィン、米ロックバンド「フー・ファイターズ」のデイヴ・グロールらをベン・アフレックやセレーナ・ゴメス、ショーン・ペンといったハリウッドスターが紹介。さらにはジョー・バイデン米大統領夫妻も会場のスクリーンに登場し、観客を沸かせた。

米国の熱狂とは真逆の反応を見せた英大衆紙の読者たち

 こうして王子が「世界中の最前線で奉仕するヒーローたちを祝福するイベント」と熱く語ったライブは大成功に終わった。ところがその一方で、詳細を伝えた「メール」紙電子版の読者コメント欄は辛辣を極めている。

 最も高評価を受けたコメントは「またも偽物による偽物のチャリティイベント。まるで身内の授賞式を見るようで、一般には訴えるものはない」というもの。それに「どこが静かなプライベートライフなんだ?」「『共感と慈悲』と言うが、自分の家族には向けられていないようだ」「完全にピエロ。早くタイトルを剥奪してくれ」「おっ、メーガン(妃)がハリー(ヘンリー王子の愛称)を1人にさせたぞ!」と批判的な内容が延々と続いている。

 妃のお膝元であるロサンゼルスでは大喝采を受けた王子だが、もしこれが英国だったら、観客のリアクションはスタンディングオベーションからほど遠いものになってしまうかもしれない。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)