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メーガン妃の初著作 印税寄付を発表しないことに「驚き」 王室専門家が指摘

公開日:  /  更新日:

著者:森 昌利

メーガン妃【写真:AP】
メーガン妃【写真:AP】

 長男アーチーくんの誕生日を目前に突如、絵本作家デビューを宣言したメーガン妃。日頃、チャリティの呼びかけを精力的に行っていることもあり、その印税の使い道に注目が集まったが、今のところ寄付をするといった発表はされていない。そのことに著名な王室作家が注目。かつて妃と同じように次男に嫁ぐも離婚。王室を騒がせたある人物の足跡をたどっていると主張し話題となっている。

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チャリティ活動の様子が度々伝えられたヘンリー王子夫妻

 長男アーチーくん誕生後、ヘンリー王子が父親として初めて迎えた父の日にメーガン妃が綴ったポエム。それを元にした妃の初著作「ザ・ベンチ」は、父と息子の温かい関係を描いた児童書として、今年の父の日に出版される。

 しかし、3月の暴露インタビューにより、王子と父チャールズ皇太子の関係は冷え切っていると伝えられている。妃と父トーマス・マークルさんの関係も、トーマスさん自身の言葉からほぼ絶縁状態であることが分かる。

 夫婦揃ってあまり良好とは言えない父子関係を根拠に、「理想の父と息子の関係を描いた」絵本の出版には批判的な声も存在する。そんな中、著名王室ジャーナリストのイングリッド・シュワード氏が英大衆紙「ザ・サン」にコラムを寄稿。私見をずばりと記し話題になっている。

 同氏はそのコラムで、本が売れることにも、父と息子の絆を描いたことにも驚かないとする一方、得る利益について「寄付にあてると発表していない」ことを疑問視している。

 夫妻は米国移住後、慈善団体のSNSなどを通してチャリティ活動の様子が度々伝えられた。また夫妻の財団「アーチウェル」のウェブサイトは6日、この日に誕生日を迎えたアーチーくんの写真と、恵まれない国々に新型コロナウイルスワクチンを届けるための寄付を募るメッセージを発表。しかし、初著作本の出版発表では印税の使い道が言及されていない。

 同氏は「自らを慈善家と称する億万長者のメーガン(妃)が、『デビュー作』の本から得た利益を慈善団体に寄付すると言っていないことには驚きだ」と記している。

 そしてエリザベス女王の次男アンドリュー王子の元妻、セーラ元妃と比較。元妃はロイヤルファミリーの次男に嫁ぎ、セレブとなりながらも20冊以上の児童書をヒットさせ「その利益を自分の懐に収めていた」という。同じ経緯のメーガン妃が著作本の利益を自分のものにした場合、2人の共通点が増える状況を指摘した。

 ただし、当時のセーラ元妃には莫大な借金があり、寄付にあてる余裕はなかったという。一方でメーガン妃は、著者名に「メーガン、サセックス公爵夫人」として王室の称号を使っていることもあり、利益の行き先に注目が集まっている状況だ。

 また同氏は、絵本の中に“軍服を着た赤毛の父親が息子を抱きしめる挿絵”があることに着目。軍の名誉職を返上させられたヘンリー王子の無念を「代弁しているのではないか」と指摘している。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)