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相手の不倫で再構築…でもやっぱり性行為は嫌! 真に向き合うべき自分の感情とは

公開日:  /  更新日:

著者:yoshimi

教えてくれた人:OliviA

再構築中だけど性行為はしたくない…気持ちを正直に伝えることの重要性

【今回のお悩み2】
「配偶者の不倫が発覚し、現在は再構築中です。ですが、夜の生活をともにする気持ちが起こりません。どのように克服すべきでしょうか? このままなら再構築をやめてしまった方がいい気もしています」(Yさん)

 気持ちが追い付いてこないなら、無理にしなくてもいいと思います。性行為の最中に思い出してしまうこともあるでしょうし、「こういう気持ちだから今はしたくない」と相手に伝えてみてはいかがでしょうか。

 女性の場合、嫌だと思いながらの性行為では濡れなくなったり、緊張してしまって腟口が固くなったりします。さらに、無理やりの挿入で痛みを感じることもあります。

 また、男女ともに「離人感」というか、自分から魂が抜けたような感じになる。性行為している時に体を貸しているだけというような、性行為を楽しめなくなってしまう。それは今後、2人の関係が続いていく中ですごく不幸なことですよね。

自分の内側に気持ちを溜め込んでいても進展はしない 話し合いは冷静に

 問題解決のために話し合いは不可欠だと思います。相手も言われて初めて「こんなに悩んでいたんだ」と気付く。そこから「じゃあ、どうすればいいのか」という流れも変わるでしょうし。自分の内側に気持ちをとどめておくというのは、何も進展しないのではないでしょうか。

 でも、話し合いは冷静に。感情的になるとケンカに発展することもあります。冷静に客観視して「こういう気持ちだから、こうなんだ」と解説すると、相手も冷静に対処していくようになると思います。まずは、そういった話す時間を作ることをおすすめします。

 許してほしい気持ちと許せない気持ちを客観的に。2人の折り合いが付くかは、その話し合い次第ですよね。話し合って決めた方が、もし別れるとしてもすっきりする。許せない自分を抱えたまま別れて、次のパートナーでも同じ問題が起きたらと思うと、乗り越えておくに越したことはありません。

真に考えるべきは自分が「許す、許せない」ではない

「許す、許せない」というよりも、相手とのつながりを続けていきたいのか? それを自分に問いただしてみることが重要です。

 私のカウンセリングは“クライエント(相談者)中心療法”なんです。答えは“相談者の中”にある。その答えを探るために考えや話を聞くので「あなたはどうしたいの?」と伴走する形になります。

 だからこそ、こういったパートナーの浮気や不倫に関しても「自分がどうしたいのか」を基準に解決方法を見つけてほしい。1人で抱え切れないのなら、私のような守秘義務のあるカウンセラーを頼るのもいいですし、匿名のコミュニティに吐き出してみてもいい。同じ悩みを持つ方がいるというだけでも、心の助けになるのではないでしょうか。

(yoshimi)

OliviA(オリビア)

1980年生まれ。ラブライフアドバイザー(R)、アロマセラピスト、日本性科学会 会員。学生時代に「女性の性」をテーマに卒業論文を執筆したことをきっかけに、2007年より性に関する総合アドバイザーとして本格的に活動を開始。台湾でも書籍を出版するなど、日本のみならず海外にも活動の幅を広げ、多方面で「女性のセクシュアルウェルネス」「コミュニケーションを重視した性生活」の提案を行っている。近著に「セックスが本当に気持ち良くなるLOVEもみ」(日本文芸社)など。