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性行為に対する“罪悪感”はどこから来るの? ラブライフアドバイザーと考える性

公開日:  /  更新日:

著者:yoshimi

教えてくれた人:OliviA

自分の中にある性の価値観は、一体どこから作られたもの?(写真はイメージ)【写真:写真AC】
自分の中にある性の価値観は、一体どこから作られたもの?(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 性との向き合い方に悩む読者の皆さんから寄せられたご相談に、ラブライフアドバイザーのOliviA(オリビア)さんが優しく回答するこの連載。今回は【性行為と人生】の後編をお届けします。寄せられたお悩みは「性行為に対してマイナスイメージを持ってしまう」というもの。自分の中にある性の価値観は、一体どこから作られたものなのでしょうか? OliviA(オリビア)さんの言葉から、改めて考えてみませんか。

 ◇ ◇ ◇

性行為に対してのマイナスイメージは親の価値観を引き継いでいる?

【今回のお悩み】
「性行為に対して罪悪感や徒労感などマイナスの意識があります。これは克服すべきですか? だとすればその方法は?」(Aさん)

 性の価値観って、生育歴の中で作られていくものなんですよね。例えば、思春期に身体が変わる時期に親から「色気づいて!」「女の子がはしたない」みたいに、性的な成長の段階を踏むときに周りからそういう言葉をかけられたりする。

 また「女の子だから、おしとやかに」「女の子なのに、はしたない」など、抑圧されてしまったりすると、それがそのまま自分の価値観になってしまうことが少なくありません。

 ですから、性行為に対する罪悪感も自分の本心ではなく、親や周りの環境から刷り込まれたものかもしれない。私がこれまで受けた相談の中にも、「もう成人しているのに恋人とセックスするたびに親の顔がちらつく」「お母さんがこの状況を見たらどう思うかなと気になってしまう」といった内容がありました。

 母子関係というのは、根深い。パートナーとのセックスについての相談だったのに、最終的に悩みの根本が母子関係にたどり着くというパターンもあります。このため、「母親の価値観をそのまま受け継いでいるかも?」と気付くだけでも少し楽になれるかもしれません。

 親が厳しかった、性について隠したがるタイプだったなら、「それは親の価値観であって自分とは違う」と切り離して考えると、自分の本心が出てくるかもしれません。

すべてをオープンにすることだけが正解ではない…恥じらいもスパイスに

 日本は性の話題をあまりオープンにしない、それを好まない人も少なくありません。特に女性は「恥ずかしい」「口に出さない方がいい」と言われることも多いでしょう。性器周りの名称も改めて見直すと“陰毛”や“恥骨”……。漢字を習う段階で、ネガティブなイメージを感じてしまうこともありますよね。

 そう思うと、教育の中でも「そこは恥ずかしい陰の部分。表に出すべきじゃない」といった感じで習っていく。でも個人的には、「それって本当にそうなの?」と見直すべき時期でもあるのかなと思っています。

 罪悪感も、はしたないと思うことも、実はそれは他人が押し付けた価値観かもしれないと考えるだけでも気持ちが変わる。でも、無理に克服する必要はないとも思います。自分がそういう気持ちになることは否定しなくてもいいんです。

 例えば、羞恥心というのは性行為の中ではスパイスになることもありますよね。恥じらいながらの罪悪感。「こんなはしたないことを自分の好きな人としてしまっている」というのが興奮材料になることもある。

 そう考えると、すべてをオープンにすることが良いこと、正しいことではないと思います。セックスとは良いこと、悪いこと、正しい、正しくないという判断がしにくいもの。すごく自由な行為なんです。もちろん、自分とパートナーが“合意の上”であることは大前提ですが。

 だから、克服するというよりは、ネガティブな感情があっても自分の中にこういう気持ちもある、「罪悪感があってもいいんだ」と認めることができたら、その悩みからも解放されるんじゃないかなと思います。