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メーガン妃のロイヤルウェディングは「完全に世界を変えた」 メイク担当が振り返る

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ロイヤルウェディング当日のヘンリー王子とメーガン妃【写真:Getty Images】
ロイヤルウェディング当日のヘンリー王子とメーガン妃【写真:Getty Images】

 ヘンリー王子とメーガン妃のロイヤルウェディングは2018年5月19日。3月のインタビュー番組では「3日前の極秘結婚式」発言もあったが、妃側は声明により事実上これを取り消しており、今年の結婚記念日も19日になるはずだろう。米雑誌は結婚3周年を前に、式で妃のメイクを担当したダニエル・マーティン氏にインタビュー。その発言からは、米国と英国における“見方の違い”をうかがえる部分があるようだ。同氏は3月に妃の“いじめ疑惑”が報じられた際、妃にメイクする写真と中国古典の一節をSNSに投稿し、擁護の意を示したとされている。

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結婚式は「我々がグローバルな社会に存在していることを示す素晴らしい機会だった」

 ヘンリー王子とメーガン妃のロイヤルウェディングで妃のメイクを担当した人物は、妃の友人であるダニエル・マーティン氏。ニューヨークを拠点に活動する同氏は、アジア・太平洋諸島系米国人(AAPI)だ。5月が「アジア・太平洋諸島系米国人の文化遺産継承月間記念」に当たることから、米雑誌「ピープル」は同氏にインタビューを行った。

 記事ではまず、アフリカ系米国人の母を持つメーガン妃の結婚式に、米聖公会のマイケル・カリー首座主教が説教を行ったことに言及。ロイヤルウェディングではあるが、「グローバルな規模での、ダイバーシティの重要性を強調するものだった」と記されている。マーティン氏もまた、その場でAPPIを代表していた1人だったと言えるだろう。

 同氏は当時の自身について「友人を美しく心地よい気持ちになるよう助けたいという思いだけだった」と言うが、改めて振り返ると「我々がグローバルな社会に存在していることを人々に示す、素晴らしい機会だったと思う」とも述べている。それを象徴したのは、聖歌隊「カレン・ギブソン・アンド・ザ・キングダム・クワイア」が歌った瞬間だった。

「彼らが歌い始めて、体中にその歌声が響きました。教会で座ってそれを体験しながら『ああ、特にこの教会でこのようなダイバーシティが見られるとは、何て素晴らしいことなんだ』と思ったことを覚えています。可能性は無限だと」

 歌われた曲は、当時盛んに報道された通りベン・E・キングの名曲「スタンド・バイ・ミー」。同氏は主に白人の人々が作ったこの教会で、この種類の音楽がこのような歌声で歌われることは決してなかったとして、「素晴らしいヒューマニティのハーモニーが起こったのです。そして、その瞬間、世界が完全に変わりました」と述べた。

 また同氏は、この先のキャリアで「メーガン妃のメイクアップアーティスト」と呼ばれる事実について「友人なのでまったく問題はない」という。結婚式から3年も経過してもなお、他人からそのことを聞かれる事実は「すごいことだと思う」と述べた。

 さらにそれは、悪いことでもないという。そう思う理由として、結婚式で妃に使った化粧品などについて公に語っていないことを挙げ、「それはいつでも謎のまま」だとした。

 妃の米国人友人からすれば、ロイヤルウェディングは「友人の結婚式」であり、ひいてはダイバーシティの重要性を象徴するビッグイベントだった。英国でも“開かれた王室”の象徴とする見方は多かったが、同時に「伝統の中へ外国人を迎え入れた」とする考えと守りたい一線があることは、現在の報道などからもうかがうことができるだろう。

(Hint-Pot編集部)