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ヘンリー王子夫妻との不和 チャールズ皇太子には「好都合」 専門家が主張する理由とは
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3月初旬のインタビュー番組で数々の衝撃的な暴露を行ったヘンリー王子とメーガン妃。中でも「生まれてくるアーチーくんの肌の色を気にした王室メンバーがいた」という発言は衝撃が大きく、「英王室は人種差別主義者なのか」との疑問が世界を駆けめぐった。チャールズ皇太子はその発言に激怒したといわれ、ヘンリー王子がフィリップ殿下の葬儀で帰国しても簡単には埋まらないほど深い溝が生まれる事態に。こうした確執が続く状況について、王室ジャーナリストは皇太子にとって「好都合であり一石二鳥」と主張した。
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不仲の方が「王室縮小計画」はうまく進む?
英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が掲載した記事によると、王室ジャーナリストのモーリー・マルシャイン氏は共同司会を務めるポッドキャスト番組「Royally Us」に出演。暴露インタビューでチャールズ皇太子とヘンリー王子夫妻の間で溝が生じた状況は、「王室のスリム化を図りたい皇太子にとっては好都合」であり「一石二鳥」と表現したという。
英メディアでは近頃、国王としてエリザベス女王の後を継ぐ皇太子が王室主要メンバーを“絞る”方針であると頻繁に報じられている。“王室引退”したヘンリー王子夫妻はその対象外だが、王室との不仲を解消し、万が一にも復帰を果たした場合は国王の次男夫婦。主要メンバーにも返り咲くことになる。
そうした万が一のケースを考えると、フィリップ殿下の葬儀でも父子関係の改善に進展がなかったことは、皇太子にとって“好都合”だという。王子夫妻の主要メンバー復帰が前進しなかっただけではなく、王室縮小計画もうまく進むと考えられるからだ。
また、番組でマルシャイン氏とともに司会を務める米雑誌「USウィークリー」特派員のクリステーナ・ガリバルディ氏も、「今後も王室とヘンリー王子の関係はギクシャクした状態が続くと思う」と発言。皇太子が懸念する「まさかの王室復帰」は難しいとの考えを示した。同氏は先日、皇太子が王子を「許そうとしていない」とする内容のコラムを発表している。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)