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ヘンリー王子が王室生活の苦しみを激白 専門家らは批判 「愚痴」「信じられないほど失礼」
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3月にメーガン妃と出演した暴露インタビューが放送されたヘンリー王子。先日は米俳優がホストを務めるポッドキャスト番組で王室時代の苦悩を赤裸々に語り、大きな反響を呼んでいる。だが公開直後から、王子に対して早くも批判の声が。“反メーガン妃”の急先鋒である英有名司会者は王子の告白を「愚痴」と一蹴し、厳しい言葉で真っ向から非難した。さらに、有名王室作家も王子の発言に疑問を呈している。
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王室生活を有名コメディ映画と動物園に例えたヘンリー王子
米俳優ダックス・シェパードがホストを務めるポッドキャスト番組「アームチェア・エキスパート」は13日、ヘンリー王子の出演回を公開。王子は王室時代の生活を振り返り、「『トゥルーマン・ショー』と『動物園』を足したようなもの」と例えた。
ジム・キャリー主演の『トゥルーマン・ショー』(1998)は一般市民として平凡に暮らすトゥルーマンが主人公。自分の人生がリアリティ番組として撮影されていたことを知り、大脱出を決意するヒューマンコメディだ。動物園との共通点は、“大衆からの視線が常に注がれている”という状況だろう。
ポッドキャストでの王子はそれらと自身の境遇を重ね合わせ、メディアの監視にさらされた生活は「妻や家族と定着できるものではない」と語り、“王室引退”に至った大きな理由とした。
また、20代の頃に感じていた苦しみについても告白。「ここ(王室)にはいたくない。こんなことはやりたくない。王室での暮らしが私の母にどんなことをしたのか見てください」と述べ、その当時から王族としての責務を望んでいなかったと明かした。
だが一方で、そんな王室生活でも耐え忍ぶことを決意し、結果的に自身のメンタルヘルス問題につながったという。そうしてメーガン妃に勧められたセラピーを受け、「これまでの幻想が壊され、現実を直視するようになった」と、精神状態が改善された状況を振り返った。
「甘やかされた子どもが父親をコケに」「またしても信じられないほど失礼」
ポッドキャストが公開されると、英公共放送BBCをはじめとする各社が一斉に報道。また“反メーガン妃”派として知られるジャーナリストでテレビ司会者のピアーズ・モーガン氏は、ツイッター上で批判を展開した。
同氏は「プライバシーを切望しながら、またも私生活の愚痴を言っている」と綴った他、「あと何度、甘やかされた子どもが銀行振込を続けてくれた父親を公にコケにするのか」と手厳しい意見をあらわにしている。
さらに英メディアの報道によると、王室作家のアンジェラ・レヴィン氏は、モーガン氏が3月に降板した英民放ITVの朝番組「グッド・モーニング・ブリテン」に出演。「彼(ヘンリー王子)はまたしても信じられないほど失礼だ」と非難し、妃にセラピーを勧められたとする王子の主張についても嘘であることを示唆した。
同氏によると、2017年に王子のインタビューを行った際、セラピーを受ける決定の背後に妃の存在はあったかと質問。王子は「いいえ、(受けるよう促したのは)ウイリアム(王子)でした」と返答したという。このため「彼は私に事実ではないことを述べたか、事実ではないことを現在述べているかのどちらかです」と、発言の真偽に疑問を呈している。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)