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ヘンリー王子のポッドキャスト告白「なぜ今」と専門家 露出続ける状況は「偽善的」

著者:森 昌利

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ヘンリー王子【写真:AP】
ヘンリー王子【写真:AP】

「まるで『トゥルーマン・ショー』と動物園を足したようなもの」。先日公開されたポッドキャスト番組で、王室生活をこう例えたヘンリー王子。耐え忍ぶことを選んだ結果、メンタルヘルスに変調をきたしてセラピーを受けた経験も明かして話題になった。“王室引退”に至った最大の理由は“プライバシーを守る”ことだと改めて主張する形になったが、妻メーガン妃ともども未だに露出は頻繁だ。有名王室専門家がこうした2人の行動を「偽善」と呼び、話題を呼んでいる。王子は今月初旬、米国でのチャリティライブ出演時に観衆の大喝采を浴びたことでも世界の注目を集めた。

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「実際にはますますとらわれの身になっているように見える」とも

 ヘンリー王子のポッドキャスト番組発言を受け、英大衆紙「ザ・サン」は王室コメンテーターのリチャード・フィッツウィリアムズ氏にコメントを求めた。同氏は欧州各国の王室が執り行った行事のテレビ中継で解説者を務めた他、映画評論家や広報コンサルタントの肩書きも持っている。

 同氏は王子がメンタルヘルスのセラピーを受けたと告白した件について、同様の問題に苦しむ人たちにとっては「過去の治療法を公開することは助けになる」と評価した一方、「なぜ彼は今それを公にするのか」と疑問を呈した。

「この絶え間ないメディア露出の必要性は、プライバシー(保護)に取りつかれているようなカップルにとって明らかに偽善的です」

 王子がストレスだらけの王室生活をリアリティ番組として24時間撮影されている男が主人公の映画に例えたことは「ある程度は妥当かもしれない」とした。だがその反面、ロイヤルファミリーの一員として受ける恩恵について触れていないことを指摘し、「もし王室メンバーでなければ、彼の慈善活動で多くの人を助けることはできなかったでしょう」と述べた。

 さらには、王子は自由を見つけたと主張しているとした上で「実際には(大型契約や頻繁な露出で王室時代より)ますますとらわれの身になっているように見える。彼(ヘンリー王子)自身はまだそのことに気が付いていないようだが」と、言動の矛盾を鋭く突いた。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)