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ダイアナ元妃インタビュー 疑惑の再調査終了も実弟は納得せず? 意味深ツイート
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英公共放送BBCが1995年に放送したダイアナ元妃のインタビューをめぐり、担当記者が偽の書類を元にして出演承諾を求めたとする疑惑。昨年11月初旬に元妃の実弟、チャールズ・スペンサー氏の“告発”により再燃し、BBCは新たな独立調査の開始を発表した。それから半年、調査結果はついにBBC幹部へ提出されたが、前後して担当記者が同社を退社したことも明らかになった。また、スペンサー氏は意味深なツイートで心境を示している。
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疑惑は当時から 紆余曲折の末に決定した再調査
疑惑の元になったダイアナ元妃のインタビューは、1995年に英公共放送BBCが報道番組「Panorama」で放送したもの。チャールズ皇太子とカミラ夫人の不倫関係などについての衝撃的な告白などで話題を呼んだが、一方では担当記者のマーティン・バシール氏が偽の書類を提示してインタビューにこぎつけたとの“疑惑”も放送当時から存在していた。
昨年11月に元妃の実弟チャールズ・スペンサー氏は、BBCに疑惑の再調査を要求。BBC側は謝罪の意を証明しつつも再調査を拒否したが、その後に同氏の猛反論などを受けて一転。新たな独立調査の対象にすると発表した。
スペンサー氏が再調査項目などについて不満を明らかにした一方、元妃の長男ウイリアム王子は「ひとまず歓迎」との声明を発表。当時は王子がBBC上層部とプライベートミーティングを行ったとも報じられたが、ミーティングの存在は公式に確認されていない。
また、次男ヘンリー王子は本件について現在まで沈黙を守っているが、昨年の時点で情報筋は、王子が現状を逐一把握していると証言。同時に王子の沈黙に対する一連の報道は、兄弟の絆にくさびを打とうとする策略であるとしていた。
再調査終了の報告も担当記者はすでに退社 元妃実弟は意味深ツイート
こうして開始した再調査には、統括役としてかつて最高裁判所の裁判官を務めたジョン・ダイソン氏が任命された。それから約半年が経過した現地時間13日夜、同氏のスポークスパーソンが声明を発表。調査の終了を報告し、調査報告書は「やがて(BBCから)公開される」とした。英大衆紙「デイリー・メール」によると、具体的な公開日は17日からの週だという。
だがこの声明と前後して、“渦中の人”である当時の担当記者バシール氏がBBCを退職したことが明らかになった。「メール」紙など複数報道によると、同社のジョナサン・ムンロ氏がスタッフに対し、長期にわたり病気休職中だったバシール氏の退社をメールで伝えたという。バシール氏は先に、新型コロナウイルスの合併症と心臓手術で休職していることが報じられていた。
また、スペンサー氏は調査終了の知らせを受けてツイッターに投稿。ウェブ上の辞書で「forgery(偽造、贋造)」などの意味を表示しているスクリーンショットに、「BBC English(BBC英語)」と意味深長な言葉を添えた。
どうやら同氏はやはり、再調査の項目に納得がいかないままのようだ。結果報告書の内容とともに、元妃を今も深く愛する同氏やウイリアム王子、ヘンリー王子たちの反応にも大きな注目が集まっている。
(Hint-Pot編集部)