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友人間の金銭トラブルで絶縁 小銭の貸し借りや旅行代金立て替えの落とし穴

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

キャンセルになった旅行の手数料をめぐって友人とバトルに

 友人との金銭問題において、現在進行中で「揉めに揉めている」というのは東京在住の久実さん(仮名・32歳)。昨秋、仲の良い友人・乃里さん(仮名)と「Go To トラベル」を利用して旅行することになり、久実さんがツアーを予約。1泊2日で2万9800円のツアー料金を2名分と、代理店への手数料600円を立て替えました。

「乃里からは、2万9800円と手数料の半額の300円を旅行当日にもらうことになっていました。でも、旅行の数日前にコロナの新規感染者数が大幅に増加して、直前に旅行をキャンセルすることになったんです」

 幸い旅行代金は全額返金されました。しかし発券済みだったこともあり、残念ながら手数料は戻ってこず。そこで久実さんは乃里さんに連絡し、手数料の半額の300円は負担してほしいとメッセージアプリで伝えました。

「乃里から『手数料のいらない旅行会社に頼めばよかったのに、あの旅行会社に決めたのは久実。だから私は払わない』と言われてびっくり。『手数料が必要なことは説明して、乃里も了承したはず。だからちゃんと払って』と返事をすると『たかが300円くらいでしつこい!』と。なので『たかが300円って思うなら、払って』と伝えると、連絡先をブロックされちゃいました」

 それから約半年。300円のことを忘れていた久実さんでしたが、乃里さんとの共通の友人から「たった300円でネチネチ言われたって、乃里がばらまいてるよ」と言われ、怒りが再燃してしまったという久美さん。

「少額なこともあって、その友人からは『そこまで意固地にならなくても~』と乃里の肩を持つような発言をされました。300円を安いと思うか高いと思うかは人それぞれ。私にとっては、食事1食を賄うことができる大切な金額です。しかも、踏み倒した側が文句を言う筋合いはないと思います。せこケチ認定上等です。これから反撃に出ようと思います」

 たとえ金額は小さくても、仲の良い相手だったからこそ許せないことがあるのでしょう。金銭トラブルは、大きな額でも小さな額でも起こるもの。たとえ10円であろうと、またどんなに仲の良い相手であろうと、金銭の貸し借りはなるべくしないことが自分自身を守る最善策のようです。

(和栗 恵)