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ヘンリー王子の「シリアスな失敗」 ポッドキャスト発言炎上後は米国でも好感度危機か
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暴露インタビュー後、大西洋を挟んだ米国と英国ではヘンリー王子夫妻への評価が二分。英国では王室を公で批判した夫妻に対する不快感も訴えられたが、米国ではメンタルヘルスの問題を打ち明けたメーガン妃に対し著名人から共感が集まった。ところがその後、ヘンリー王子は単独出演したポッドキャスト番組で米合衆国憲法に言及し大炎上。これがきっかけとなってか新天地の米国でも人気凋落が始まったという。
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米国人が誇りとする憲法を適切とは言えない言葉で言及し炎上
英大衆紙「ザ・サン」の元王室編集者チャーリー・レイ氏はこのほど、英ラジオ局「TalkRADIO」の番組に出演。英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が掲載した記事によると、同氏は米雑誌「ニューズウィーク」が実施した最新アンケートについて言及した。
同アンケートの結果によると、54%もの英国人読者がヘンリー王子とメーガン妃に対し「あまり知りたいとは思わない」と回答。「もっと知りたい」と答えたのが18%、「今のままで良い」としたのが19%だったという。
レイ氏はこの結果について、「恐れながら、この男性(ヘンリー王子)は英国でヒーローでしたが、今や“ゼロ”です」と語り、母国における王子の人気凋落を主張した。
また、英国内の状況だけでなく、米俳優がホストを務めるポッドキャスト番組で王子が起こした“大炎上”にも話が及んだ。国教の樹立禁止や表現・報道などの自由を謳った米合衆国憲法修正第1条について、王子が英国では“クレイジー”と同義語で使われることが多い「bonkers」という言葉を用いるなどした件だ。
司会者が王子の炎上発言を「本当にシリアスな失敗をおかしました」と指摘すると、レイ氏も「SNS上には『ここが嫌なら帰ればいい』という内容の投稿が殺到しています」と述べ、王子が米国でも大きな逆風にさらされているとした。
米国人が誇りとする憲法を適切とは言えない言葉で言及し、“大きなツケ”が回ってきてしまった王子。米国でも人気凋落を見せようとしているが、今後挽回のチャンスは訪れるだろうか。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)