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ヘンリー王子の主張を“やんわり否定”か ウイリアム王子が語った真逆の子ども時代 

著者:森 昌利

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ウイリアム王子とヘンリー王子【写真:AP】
ウイリアム王子とヘンリー王子【写真:AP】

 3月放送のインタビューや先日配信が開始されたドキュメンタリーシリーズで、自らの子ども時代を“ひどかった”と訴え続けるヘンリー王子。しかし、一緒に育った兄ウイリアム王子は先日のスコットランドツアーでほぼ真逆の内容を発言した。子ども時代を「楽しい思い出が詰まったもの」などと表現することで、ヘンリー王子の主張を“やんわり覆した”と話題になっている。ヘンリー王子は「子ども時代に味わえなかったこと」として、長男アーチーくんと乗せたサイクリングを挙げたこともあった。

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「子ども時代の思い出は『ホリデー満載』という感じです」

 3月放送のインタビューでは米国での新生活について、「自分が子ども時代に味わえなかったことができる」と発言。その実例として、アーチーくんを自転車のチャイルドシートに乗せてのサイクリングを挙げたヘンリー王子。しかし後日、英メディアは幼い頃の王子が自転車でチャールズ皇太子の後ろに乗る写真を一斉に掲載した。

 王子はそんな反論にめげることなく、ドキュメンタリーシリーズ「あなたに見えない私のこと オプラ・ウィンフリーとヘンリー王子(The Me You Can’t See)」(Apple TV+)でも子ども時代に言及。ロイヤルファミリーへの異常なメディア攻勢ついて、皇太子が「君たちに起こる」などと告げたことを明かし、「自分の身に起こったことが我が子に起こらないよう願うのが普通の親だ」と非難した。

 英大衆紙「デイリー・エクスプレス」など複数メディアは、兄のウイリアム王子が先日のスコットランドツアーで発言した内容に注目。現地時間22日にスコットランド国教会の総会でスピーチした王子は、「(同地における)子ども時代の思い出は『ホリデー満載』という感じです」と、苦しく不自由な王室生活を訴えたヘンリー王子とは真逆とも言える表現を使っていた。

 王子はさらに「新鮮な空気の中で遊び、ロッホ(スコットランドの湖水)で泳ぎ、祖父(フィリップ殿下)が指示してのファミリー・バーベキュー。そして、あの奇妙なミッジ(英国の蚊。スコットランドで大量に発生する)」とユーモアを交えて、英王室がスコットランドで過ごすサマーホリデーの思い出を語った。

 この発言について「エクスプレス」紙は、「子ども時代の困難を語ったヘンリー王子に対し、ウイリアム王子はスコットランド訪問中に当地での楽しい思い出を披露して、弟王子の発言をやんわりと覆した」と伝えている。

 さらに、ヘンリー王子が王室生活を映画『トゥルーマン・ショー』に例えた部分についても、スピーチでやんわりと“否定”。「(スコットランドで大学に通っていた頃)町と学生たちは、私が学生生活を続けるため一個人にしてくれて、彼らの自由やパブの共有を認めてくれました」とも述べた。

 同紙によると、王室は王子の大学生活中にメディアと交渉し、時折インタビューに応じることで報道規制を行っていたという。また、軍隊時代のヘンリー王子がアフガニスタンに派遣された際も、同様の状況だったそうだ。

 妻メーガン妃が王室内で「孤立した」「無視された」と訴え、王室を非難し続けるヘンリー王子。対照的に、普通の家族と同様にスコットランドの大自然の中で過ごしたホリデーや自身の大学時代を語り、自らの王室人生を肯定的にとらえたウイリアム王子。一体どちらが事実なのだろうか。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)