どうぶつ
弟思いの優しい兄にゃん かわいい一人遊びが話題に「素晴らしいリズム感」
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おもちゃの取り合いになれば必ず譲るという兄ねこと、病気の後遺症でハンデを負った弟ねこ。深い絆で結ばれた2匹のアメリカンショートヘアの兄弟をご紹介します。また、弟思いの優しい兄にゃんがずっとハマっているという愛らしい“一人遊び”の姿も。飼い主の房之助&拓郎ママ(@kirin_gohan)さんに話を伺いました。
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心筋症の血栓が原因で右後肢が壊死 ハンデ追う拓郎くんを包み込む房之助くん
“おてて”をつないで、仲睦まじく眠る2匹のねこ。向かって左が6歳の「房之助(ふさのすけ)」くん、右が5歳の「拓郎」くんです。
「パパ(飼い主さんの配偶者)が昔、アメリカンショートヘアの子を飼っていたことから同じ猫種への思い入れが強く、信頼できるブリーダーさんを探して2匹を1年差でお迎えしました。2匹は血が半分つながった異母兄弟です」
好奇心旺盛で甘えん坊な房之助くんとツンデレな拓郎くんはとても仲良し。ですが、時にはケンカをすることも。そんな時、兄にゃんである房之助くんは、決まって負けてしまうのだそう。体が大きく本当は強いはずなのに、どうしてでしょうか。
「拓郎くんはお迎えしてから半年ほど過ぎた頃、肥大型心筋症がもとで血栓塞栓を併発しました。その影響で右後肢はマヒし、さらにその足先は壊死。断脚の手術は心臓への負担が大きく行えなかったため、発症から3年半が経った現在も傷がふさがらず包帯をしています。
不自由な脚でも走ったり、ジャンプする勢いで大好きなおもちゃ“カシャブン”に飛び付いたりしますが、房之助くんはハンデのある弟に対して、わざとケンカに負けてあげるようです」
段ボールのフタを“テシテシ” 反動を楽しむ姿が大反響
おもちゃが取り合いになれば、必ず譲ってあげるほど弟思いの房之助くん。けれども拓郎くんが興味を抱かないため、ひとりじめできるマイブームの遊びもあるようです。それは段ボールの中に入り、フタの部分を“テシテシ”と前足で押して反動を楽しむというもの。
「“テシテシ”は確か1歳頃に箱へ飛び込めるようになってから、箱に入ると必ずやるようになりました。一度始めると深夜でもずーっとやっています。実際には5分ほどでしょうけど、体感的には永遠にやっています(笑)」
時折、まん丸のおめめで飼い主さんの様子を確認しながら、“テシテシ”を楽しむ房之助くんの姿は、ツイッター上で大きな話題に。動画の投稿には、「うちの子も、1匹だけこれやります あるあるなのかしら」「素晴らしいリズム感♪」「お上手!! 楽器弾いてるみたいですよ!!」など、たくさんのコメントが寄せられました。
病気やハンデのある動物との暮らしを模索中だという飼い主さん。「ねこの医療や介護についての情報交換」を目的に、兄弟の愛らしい姿や拓郎くんの病気の経過をツイッターで発信しています。これからも末永く元気に仲良く、穏やかな生活が続きますように。
(Hint-Pot編集部)