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ヘンリー王子夫妻長女の命名は「悪趣味」 好意的ムードの中で王室作家が痛烈批判
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ヘンリー王子とメーガン妃夫妻に第2子長女が誕生し、夫妻の人気が急落していた英国でも祝福ムードが高まっている。ファーストネームにエリザベス女王の幼名「リリベット」が選ばれたことも概ね好評で、王室専門家の間では「王室との和解につながるのではないか」との期待も生まれているようだ。ところが、王子の公式伝記本を手がけた王室伝記作家はこの名前について「不快」「ひどい侵害」などと語り、痛烈な批判を展開している。
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「女王のプライバシーに対するひどい侵害」と怒り収まらず
ヘンリー王子夫妻の長女命名に批判を展開した王室伝記作家とは、2017年にヘンリー王子の公式伝記本「Harry:Conversations with the Prince(ハリー:王子との会話)」を上梓したアンジェラ・レヴィン氏。英大衆紙「デイリー・エクスプレス」によると、英民放ITVの朝番組「グッドモーニング・ブリテン」に出演した際、夫妻に対し厳しい言葉を並べたという。
同氏はまず、「リリベット」という名前の背景について、幼い頃のエリザベス女王が「エリザベス」と発音できなかったことから祖父に授けられたものだと解説。そして「その祖父の愛を引き継ぐようにフィリップ殿下が女王をそう呼びました。つまり(女王と殿下にとっては)『ダーリン(愛する人)』と同様の言葉なのです」と続け、非常に特別な意味を持つと力説した。
さらに、「エモーショナルで本物の愛と親密さが込められています」として、ヘンリー王子夫妻がリリベットと長女を命名したことは「悪趣味で、本当にひどいとしか言いようがありません」と見解を述べた。
最後には「女王はきっと心底不満でしょう。なぜなら最近の彼ら(王子夫妻)は女王に対し非常に失礼でした。それなのに女王と亡き夫との間でプライベートな愛称だった名前を使うとは。これは女王のプライバシーに対するひどい侵害です」と結論付けて、王子夫妻の選択を真っ向から非難した。
レヴィン氏が出演した番組は、メーガン妃発言をめぐり英有名司会者ピアーズ・モーガン氏の降板騒動が発生したことでもおなじみだ。だが“反メーガン妃”で知られるモーガン氏でさえ、今回の命名については「皮肉な話」という表現で控えめにとどめていた。対してレヴィン氏の言葉は、実に辛辣と言えるだろう。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)