からだ・美容
性行為中に“冷静な会話”をしたがるパートナー…羞恥心の裏返しであるケースも
公開日: / 更新日:
教えてくれた人:OliviA
性との向き合い方に悩む読者の皆さんから寄せられたご相談に、ラブライフアドバイザーのOliviA(オリビア)さんが優しく回答するこの連載。今回のテーマは【性行為を「話し合う」ために】です。パートナーに「こうしてほしい」という思いがあっても、なかなか口に出せないことがありますよね。もっとオープンに話し合うためのコツをOliviAさんがアドバイスします。
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性欲の個人差は食欲や睡眠欲と似ている
【今回のお悩み1】
「パートナーがセックス中も冷静な会話を望みます。性欲もないみたい。セックスに興味を持ってもらうにはどうしたらいい?」(Dさん)
性的な興味や性欲には個人差がありますが、カウンセリングでさまざまな人のお話を聞いていると、性欲の旺盛さは食欲や睡眠欲にも似ているなと感じる部分があります。ショートスリーパーだから睡眠時間は短くても十分という方、一方で泥のように眠らないと体力が戻らない方がいるように、本当に人それぞれ。
ですので、「性欲がない、薄い人を性欲旺盛にしたい」という悩みが、相談の中でも一番難しいものだなと感じます。アセクシャル(無性愛)という“他人への性的関心や恋愛に興味がない”というセクシュアリティの方もいらっしゃいますが、今回のご相談者は交際中で性行為もあるので、アセクシャルの方ではないと想定してお話しさせていただきますね。
性欲が薄いタイプなんだと認めて価値観をすり合わせる
もし性行為に興味がない理由がマンネリから来ているのであれば、「交際を始めた当時はどうでしたか?」とお伺いしたいと思います。だんだんと減ってきたのか、それとも最初から変わらないのか。後者であるならそれは性欲が薄いタイプ。「そういうタイプだ」と認めることから始めてみるようおすすめします。
そして「パートナーは性欲が薄い」と承認した上で、「自分はもっとセックスに興味を持って楽しみたい」とここでもやっぱり話し合って、伝えること。お互いの価値観、性欲の強さの違いというものを、いったんすり合わせてみるといいのかなと思います。
冷静さは恥ずかしさの裏返しの場合も
もう1つ考えられるのが、パートナーが“羞恥心”から冷静な会話を望んでいる可能性です。パートナーが男性の場合だと、自分が受け身になることに恥ずかしさを感じてしまう方も少なくありません。
男性側にもジェンダーバイアスがあるのかもしれませんね。男性は女性を気持ち良くさせる側だから、自分がその快感に没頭してはいけない。「受け身になって声を出すなんて恥ずかしい」という感じで、あえて冷静を装っている可能性も考えられるでしょう。
冷静さが恥ずかしさの裏返しであった場合、「今日は彼がリードするセックスをしてみるけど、次回は彼に完全に受け身になってもらおう」といったように、いろいろなパターンを試してみるのはいかがでしょうか。もしかしたら、パートナーの新たな扉が開くかもしれません。