からだ・美容
性行為中に“冷静な会話”をしたがるパートナー…羞恥心の裏返しであるケースも
公開日: / 更新日:
教えてくれた人:OliviA
2人の関係性を良くしたいから話したいと伝えること
【今回のお悩み2】
「夜の生活で『こうしてほしい』というリクエストがあります。うまく伝える方法を教えてください。オープンに語り合うための工夫などありますでしょうか?」(Eさん)
話し合うことで大事なのは、最初に必ず「2人の仲を良くするため」という前提を伝えること。「こうしてほしいんだけど」といった唐突な切り出し方だと、ダメ出しをされていると思われてしまい、話し合いが成立しない可能性もあります。「2人の関係性を良くしたいから、こういう話も必要かもしれない」という感じで切り出すことが大事です。
その上で、この相談者の方のようにオープンにリクエストできないという場合、例えば「好きな映画のラブシーンをお互いに持ち寄って見せ合う」というのはどうでしょうか。「セクシャル・ファンタジー」(性的な空想)と呼ばれるものですが、自分はこういう状況に興奮する、「こういうことがしてみたい」という具体例を共有してみるのも良いかもしれません。
自分の希望を伝えて相手の反応をうかがってみる
自分のセクシャル・ファンタジーを伝えるのは恥ずかしい部分もあると思います。ですが、お互いの同意がないままに強要すると性的DVになる可能性も。まずは、「試してみたいのだけれど、どう思う?」と相手の反応をうかがってみることをおすすめします。
「グッズやアイテムを使いたい」というご相談には、2人で一緒にオンラインショップを見るというアドバイスをすることもあります。「これを使おう」ではなく「これ使ってみたくない?」といった会話をコミュニケーションの一部にする感じですね。
無理だと思うものには「NO」の意思表示をちゃんとすること
ただし、特殊な性癖やプレイを提案された時など「それは自分には無理だな」と思うことには、ちゃんと「NO」の意思表示をすること。「ちょっと勇気がいるけど楽しめそう」と思うなら一緒にやってみればいいし、それでも「無理だ」と思うなら楽しめそうな方法を2人で探してみる。
性行為が原因で別れたり離婚したりするカップルも少なくありません。自分の中で、「2人の関係のためには性行為が大事」と思うのであれば、そこを強調して話し合うことが大切なのかなと思います。そういった話し合いがフランクにできる関係だと長続きするでしょうし、何か困難があっても乗り越えられるカップルになっていくのではないでしょうか。
(yoshimi)
OliviA(オリビア)
1980年生まれ。ラブライフアドバイザー(R)、アロマセラピスト、日本性科学会 会員。学生時代に「女性の性」をテーマに卒業論文を執筆したことをきっかけに、2007年より性に関する総合アドバイザーとして本格的に活動を開始。台湾でも書籍を出版するなど、日本のみならず海外にも活動の幅を広げ、多方面で「女性のセクシュアルウェルネス」「コミュニケーションを重視した性生活」の提案を行っている。近著に「セックスが本当に気持ち良くなるLOVEもみ」(日本文芸社)など。