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ヘンリー王子夫妻と家族の不和 フィリップ殿下が健在なら仲介役になっていた? 専門家主張

公開日:  /  更新日:

著者:森 昌利

フィリップ殿下【写真:AP】
フィリップ殿下【写真:AP】

 去る4月9日、老衰のため99歳で人生の幕を閉じたフィリップ殿下。王室と国民が深い悲しみに包まれた一方、葬儀ではウイリアム王子とヘンリー王子が会話する場面が見られるなど、緊張状態が続く王室に希望を届けたようにもみえた。ヘンリー王子夫妻の“王室引退”を機に深まったとされる家族の不和。ある王室専門家はこの状況について、健康状態さえ良ければ殿下が仲介役を買って出ていたのではないかと見解を語り、話題になっている。

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フィリップ殿下が家族に与える影響は大きかったと王室作家

 6月10日はフィリップ殿下の誕生日であり、生誕100周年の日。もし殿下が健在であれば、緊張が続く王室にどのような影響を与えたのかと想像するファンは多いだろう。王室関連著作で知られる作家のマレーネ・ケーニヒ氏は、英大衆紙「デイリー・スター」に対して独自の見解を語った。

 同氏はまず、「フィリップ殿下は生前、家族の不和が解消されることを切望していたと思いますか?」との質問に対し、「ええ、まさにそう考えていたでしょう」と一言。その上で、「もし殿下が健在なら違った状況が生まれていたと思います」と述べ、「プライベートでは今でも親密な状態にある」という家族に殿下が大きな役割を果たしたのではないかとの見方を示した。

 また、「殿下は仲介役を引き受けていたと思いますか?」との質問に対しては、「その可能性はありますね。家族への影響が大きく、エリザベス女王へのサポートも熱心にされていましたから」と語り、家族の問題解決に努力は惜しまなかっただろうと推測した。

 3月の暴露インタビュー以降、ヘンリー王子夫妻との間で高い緊張状態の続く王室。近日は王子夫妻に第2子誕生という明るいニュースも届いているが、殿下という大きな存在を失った王室は現在の難局をどう乗り越えていくのだろうか。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)