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メーガン妃発言否定で司会者降板の英番組 後任有力候補の“ナイスガイ”もヘンリー王子批判
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英民放ITVの朝番組「グッド・モーニング・ブリテン」といえば、メーガン妃の“天敵”ピアーズ・モーガン氏の司会で知られていた。しかし3月、同氏はヘンリー王子夫妻がインタビューで暴露した内容に対し「すべての発言を信じない」と主張。妃が自殺願望を抱いたとするメンタルヘルス問題も一蹴し、局側から要求された謝罪を拒否して降板した。その後の後継者選びは難航しつつも、現在は有力視されている人物が1人。だが、その人物も王子を批判し、話題になっている。
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良識ある個性が愛されるリチャード・マドリー氏が有力視
現地時間6時から報道されている朝番組「グッド・モーニング・ブリテン」。ピアーズ・モーガン氏の降板騒動から3か月の間、数人がその空席を埋めながらも“正規の後任”は決定していなかった。だが、英大衆紙「デイリー・メール」など複数が掲載した記事によると、チャンネル4の情報番組などで知られるリチャード・マドリー氏が有力視されているという。
同氏は数年前から「グッド・モーニング・ブリテン」のリリーフ司会者として時折出演しており、今年6月初旬からの一時出演時も好評を博したという。しかし同氏は現地時間14日、夜番組「ロレーヌ」に出演し、「恐らく8月も」司会を務めると語るにとどまっている。
同氏は2001年から、おしどり夫婦で知られる妻ジュディさんとのコンビで情報番組「リチャード&ジュディ」に出演。私生活では2人の子宝にも恵まれ、その良識あるナイスな個性が英国で愛された。
ある意味、毒舌司会者モーガン氏とは対極的な存在。しかしこと話題がヘンリー王子夫妻に及ぶと、その舌先の切れ味は鋭くなるようだ。「メール」紙の報道によると、マドリー氏は王子の王室批判について「公共の場で内輪の恥をさらすべきではない」と言及した。
さらにドキュメンタリーシリーズ「あなたに見えない私のこと オプラ・ウィンフリーとヘンリー王子(The Me You Can’t See)」(Apple TV+)で、父チャールズ皇太子と間接的ではあるがその親であるエリザベス女王とフィリップ殿下まで非難したことに対し、「家庭を愛する1人の男として、ファミリーマンとして許せない行為。(家庭内の事情を公にしたことは)本当に心から恥ずべきことだと思う」と、強い反対の意思を明確にした。
というわけで、毒舌からナイスガイへと司会が本格的に交代したとしても、朝のITVでは王子批判が当分続きそうな雲行きになっている。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)