からだ・美容
女性がキャリアを諦めないためにも…芸能事務所がフェムテックサイトを開設した深い理由
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社員をはじめ、鈴木奈々さんや南明奈さんといった所属タレントの大半が女性というツインプラネット。「もっと女性が働きやすい環境を作りたい」という女性社員の思いから、今年2月に「UP TO U project」を発足し、その一環としてウェブメディア「フェムテックtv」を開設しました。同社で「フェムテックtv」を担当する杉野紗希さんと片山雅子さんに登場していただいたインタビューの後編は、女性のライフワークバランスやサイト運営する中での気付きなどについてです。
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思っていた以上に生理やPMSなど知識のない女性が多い
「フェムテックtv」がスタートして約3か月。杉野さんは「自分たちが思っていた以上に、女性たち自身に知識がないのかもしれない」と感じているといいます。例えば、PMS(月経前症候群)という言葉について。
「『PMSという言葉自体を知らなかった』『何だかイライラすると思っていたけれど、これがPMSの症状なんですね』といった声をたくさんいただいたんです。私たちはこういう取り組みをしているから当たり前に思っていましたが、一般的にはまだ全然。でも、振り返ってみると学校で教えてもらった記憶はないですし、積極的に情報を得ようとしないと得られない。そういったこれまでの環境も影響しているのかなと思います」
独自アンケートの集計結果や「フェムテックtv」のアクセス分析からも、知識の有無が浮き彫りに。片山さんは「PMSとは?」といった基礎知識に関する記事がとても読まれている事実から、「それは『私の症状がPMSなのかもしれない』というところで立ち止まっている女性が多いということに気付いた」そうです。
「他にも『恥ずかしい』『知らないから怖い』という声も多いです。自分の体なのに、自分の腟を触ることが怖い。そこには、小さい頃の性教育なども関係してくるでしょうから、その意識を変えていくことって、かなり大変な作業ですよね」
このため「自分の体に興味を持つことは決して悪いことではない」ということの訴求から始めていく必要性を感じているそう。
「これは、運用が始まってから気付いたことです。一歩先の対処法やハウツーはもちろん、その前段階で意識改革のお手伝いができるようなコンテンツを提供することも今後の目標ですね」