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ヘンリー王子は「激怒していた」 暴露インタビュー出演決断の動機は軍名誉職返上か
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3月に放送されたヘンリー王子夫妻の暴露インタビュー。メーガン妃は王室内に“人種差別主義者”がいると主張し、王室生活で自殺願望を抱くまでに追い詰められたことを告白した。ヘンリー王子も、父チャールズ皇太子と兄ウイリアム王子について「王室の囚われの身」と発言するなど自分自身の家族を批判する形になった。このインタビューについて英紙は、王子が出演に同意した時期を報道。“怒りの決断”だったと報じて話題になっている。
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軍名誉職返上が決まってから24時間以内の決断だったという
世界と王室を揺るがした3月放送の暴露インタビュー。英大衆紙「ザ・サン」は、ヘンリー王子が出演に同意したのは英国時間2月20日頃だったと報じた。夫妻が有する軍名誉職とパトロネージュ(ロイヤルパトロンとしての立場)がエリザベス女王に返上され、「メグジット」と呼ばれる“王室引退”が実質的に確定してから24時間以内の決断だったという。
英大衆紙「デイリー・メール」は先に、チャールズ皇太子が国王になった際、王子夫妻の長男アーチーくんに「プリンス」の称号を与えないと決めていたことが王室批判の一因と報じていた。そして情報筋は「サン」紙に対し、軍名誉職とパトロネージュの返上決定が王子から冷静さを失わせたことを明らかにしている。
「軍名誉職の返上を含む『メグジット』が最終的に決まったことで、ハリー(ヘンリー王子の愛称)とメーガン(妃)はインタビューを前にして非常に不機嫌でした。大切だった名誉職を失ったことでハリーは激怒し、感情的になっていたんです」
アフガニスタン派遣をはじめ、ヘンリー王子が自らの軍歴を誇りにしていることは周知の事実。“王室引退”前に出席した最後の軍行事からの帰路、車中で茫然自失の表情を浮かべていたことも大きな話題になった。それでもなぜ、主要王族から離脱し米国に移住した後も称号や名誉職を保持できると考えたのか、その根拠は不明だ。
関係者の証言からは、いざ返上が決まったことで王子が怒り心頭に達したことがわかる。少々逆恨み的な動機にも思えるが、「サン」紙の報道はインタビュー出演動機が軍名誉職返上にあると示唆しているようだ。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)