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ヘンリー王子は「批判的なことが起こる度に弁護士の元へ」 王室作家が“米国化”に苦言
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“王室引退”で妻メーガン妃の故郷、陽光まぶしい米カリフォルニアに移住したヘンリー王子。霧の英ロンドンと比べ、気候や文化などに違いは多いだろう。そんな新天地で暮らし始めて1年以上が経ち、王子の行動にも“米国化”が見え始めたと王室作家が指摘。話題になっている。
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「ロサンゼルス的で、ハリウッドスターがやるならOK」
米国英語が“うつってきている”ことや、歯のホワイトニングによる“ハリウッド風イメチェン”が話題になった米国移住後のヘンリー王子。今回の新たな変化を指摘した人物は、王室作家のフィル・ダンピエ氏だ。英大衆「デイリー・メール」は、同氏がインターネットテレビ局「トゥルー・ロイヤリティTV」の番組に出演した際のコメントを紹介している。
同氏は最近の王子について、「何か批判的なことが起こる度に弁護士の元へ駆け込むようになりました」と一言。その上で、「確かにそれはとてもロサンゼルス的で、ハリウッドスターがやるならOKです。しかしそれが家族内の問題となると、いかがなものでしょうか」と苦言を呈した。
この発言は、王子夫妻長女の“リリベット命名”で英公共放送BBCが「エリザベス女王の許可を得ていない」と報じた件をめぐり、2人がすぐさま弁護士を通じてメディアへ抗議書簡を送付したことに言及したもの。
なるほど、訴訟大国である米国流は日本人と同じく英国人にもなじまないのか。それに我が子の命名に関する抗議で弁護士を頼ることも、幸先が悪そうで少々いただけないと感じるだろう。しかしそれも、論議が予測された名前「リリベット」をわざわざ選んだ王子夫妻にきっかけがあると言える。そもそも、静かな生活を望んで王室を“引退”したわけなのだから。
素直に「エリザベス・ダイアナ」、もしくは「ダイアナ・エリザベス」と命名しておけば目立たなかったのに……という意見もよく耳にする、今日この頃の英国である。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)