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ヘンリー王子 王室批判ではなく「エリザベス女王と直接話すべき」 専門家が鋭い指摘

公開日:  /  更新日:

著者:森 昌利

ヘンリー王子【写真:AP】
ヘンリー王子【写真:AP】

 ヘンリー王子が心から誇りにする軍歴。その象徴である軍名誉職を返上させられたことに激怒し、暴露と批判に満ちたインタビューへの出演を決意した──。こうした報道が流れた翌日、英大衆紙の王室記者がテレビに出演。怒りに任せて公共の電波で王室を批判するのではなく、「エリザベス女王と直接話をすべきだった」と指摘したことが話題になっている。

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「素晴らしい軍歴を築いたのだから怒る権利があるとは思う」と同情も

 英大衆紙「ザ・サン」は王室関係者の話として、ヘンリー王子が3月放送の暴露インタビューへの出演を最終合意した時期は、2月に“王室引退”が確定してから「24時間以内」だったと報じた。英大衆紙「デイリー・メール」が掲載した記事によると、「サン」紙の報道から一夜明けた現地時間21日、同紙王室記者のラッセル・マイヤーズ氏が英民放ITVの朝番組「ロレイン」に出演。王子に鋭い指摘を突き付けた。

 同氏はまず、王子が軍名誉職の返上に激怒した件について「10年間にわたって国に命を捧げ、素晴らしい軍歴を築いたのだから怒る権利があるとは思う」と同情した。

 だが、「メーガン(妃)を通じて『アーチー(くん)がプリンスになれない』とインタビューで訴えておいて、なぜ自分の軍関連の称号と役職を取り上げられたことに『憤慨している』と(エリザベス女王に)抗議しなかったのか」と続け、疑問を明確に提示した。

 さらに同氏は、最近のヘンリー王子とウイリアム王子の連絡が、短い携帯メッセージを交わす程度の「限られたコンタクトになっている」とも明かした。そして、来月1日に迫ったダイアナ元妃の銅像除幕式について、ヘンリー王子が指定ジャーナリストにのみ取材を許す形にしたことも含めて「問題が起こらなければいいですが」と漏らしていた。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)