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ヘンリー王子夫妻に非難の声 長男の“称号拒否”報道に地元民「非常に傷付いた」

著者:森 昌利

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ヘンリー王子夫妻とアーチーくん【写真:Getty Images】
ヘンリー王子夫妻とアーチーくん【写真:Getty Images】

 ヘンリー王子とメーガン妃はアーチーくんに継承の権利がある称号(爵位)を、実は拒否していたとの報道が英国をにぎわせている。英国は爵位には地名が使われることが一般的。「サセックス公爵夫妻」であるヘンリー王子夫妻も、結婚後にイングランド南東のサセックス州を訪問した。しかし今回拒否したのは同時に保持している「ダンバートン伯爵」号。しかもこちらは結婚後に一度も訪問をしたことがなく、拒否理由と併せて、地元住民からは非難の声が上がっている。

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アルファベットの綴り「Dumbarton」に拒否の理由が?

 メーガン妃は3月のロングインタビューで、長男アーチーくんに「プリンス」の称号が与えられない背景には人種差別が影響していると示唆。またヘンリー王子は、軍名誉職の返上に激怒したと報じられ、6月に誕生した長女リリベットちゃんの出生証明書にも、“王室引退”の時に使用禁止が決まったHRH称号(殿下)が父親名欄のラストネームに明記されていることが明らかになっている。

 称号に強いこだわりを見せている夫妻だが、アーチーくんに継承の資格がある称号(爵位)を“拒否していた”との報道が流れた。その称号とは、ヘンリー王子が結婚後にエリザベス女王から授けられ、現在保持している「ダンバートン伯爵」だ。

 英大衆紙「ザ・サン」が伝えたところによると、夫妻はアーチーくんにこの称号を継承することを拒否。その理由は何と「ダンバートン」という名前だという。アルファベットの綴り「Dumbarton」では最初の4文字が「間抜け」「バカな」といった意味の形容詞「Dumb」になることから、関係者は「アーチーくんへのいじめを恐れた」と証言した。

 しかしこの拒否理由について、スコットランドのダンバートン地元民が非難の声を上げているという。63歳のアン・プラウドフットさんは「アーチー(くん)に名前を引き継がせないことでスコットランドとの関わりは薄れます。それに地元民にとってこれは犯罪的行為」と厳しく糾弾した。

 夫妻の大ファンだという24歳のソフィー・クリフォードさんは「(こうした理由でアーチーくんに名前を引き継がせなかったことは)非常にがっかりしたし、傷付いた」と語った。

 また53歳で職人のレイモンド・スチュワートさんは「私はダンバートンを誇りに思っている」とした上で、ヘンリー王子が女王から「ダンバートン伯爵」を与えられて以降、一度も町を訪れていないことを指摘した。

 さらに54歳で診療放射線技師のメイ・マクガリーさんも「ダンバートンは古い歴史と文化にあふれる町。夫婦揃って一度でも訪れたらその良さが分かるはず」と語り、夫妻が訪問もなく拒否したことにちくりと皮肉を浴びせた。

 ただし、やっぱり英語圏にいる人間にとって「Dumb」という言葉はかなり厳しいようにも思える。特に米国西海岸で育つとしたら、いじめの原因になると心配してしまうのも無理はないのかもしれない。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)