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ヘンリー王子 停止されたHRH称号の使用発覚 リリベットちゃん出生証明書に明記
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エリザベス女王幼少の頃の特別な愛称“リリベット”を長女に命名したメーガン妃とヘンリー王子。BBCが「女王の許可なし」と報じると、弁護士を通じ「虚偽で中傷的」と抗議することでその怒りをあらわにした。その後も情報筋は、ヘンリー王子夫妻側が「許可を取っていない」と主張。さらには王子夫妻が女王の許可を得る前に“リリベット”関連のドメインを取得していたことが明らかになり、問題が激化している。そして今度は、出生証明書で問題が発生した。
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父親名欄の名前は「サセックス公爵」、姓は「HRH」
2020年3月にヘンリー王子夫妻が“王室引退”した際に、王室はいくつかの具体的な取り決めを発表した。その中の1つに、王室の称号「His or Her Royal Highness」(殿下・妃殿下、HRH)の使用停止がある。
ところが英大衆紙「ザ・サン」は、リリベットちゃんの出生証明書をコピーで入手。その父親名欄のラストネーム(名字)に「HIS ROYAL HIGHNESS」と記されていることを明らかにした。
同紙が掲載した米サンタバーバラ郡の出生証明書を見ると、リリベットちゃんがサンタバーバラ・コテージ病院で6月4日の午前11時40分に生まれたことを確認できる。そして母親名欄のファーストネーム(名前)にメーガン妃のファーストネームである「レイチェル」、ミドルネームに「メーガン」、ラストネームはシンプルに「マークル」と記載され、「サセックス公爵夫人」とHRH称号はなかった。
しかしその一方で、父親名欄には、ファーストネームに「THE DUKE OF SUSSEX(サセックス公爵)」、ラストネームに「HIS ROYAL HIGHNESS」と記入されているのがはっきりと見て取れる。
一般ではヘンリー王子のHRH称号禁止の認識が確立されておらず、ケンジントン宮殿で開催されているロイヤルファッションの展覧会「Royal Style in the Making」では、ウイリアム王子とヘンリー王子から貸し出されたダイアナ元妃のウェディングドレスに関し、説明パネルではヘンリー王子の前に「HRH(殿下)」の称号が記載されていた。「ロイヤル・コレクション・トラスト」によると「管理上のミス」だという。
けれども、娘の出生証明書に禁断のタイトルが“うっかり記載される”ことはあり得るのか。少なくとも王子側が最初に届けていなければ、証明書にも記載されないだろう。王室に別れを告げたにもかかわらず、なぜこうした状況が発生するのか、首を傾げてしまうものである。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)