漫画
ご近所さんの”不思議な行動”の意味 5年越しで気付いた漫画に感動の声「グッときた」
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時計を部屋のどこに置くか、人によって考えは分かれるでしょう。インテリアとしても重要ですが、便利さを考えると、できるだけ見やすい位置にあった方がいいですよね。ところが、もし窓から外向きに時計が置かれている家があったら……。そんな“不思議”なご近所さんについて描いた漫画が話題になっています。ブログ「かとさンちの愉快な毎日」でも、家族の日常を描いた漫画を公開している作者のかと(@kato_usausako)さんに話を伺いました。
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時計は住人が見るはずなのに…ご近所の家ではなぜか外向きに
近所のある家が「ずっと気になっていた」というかとさん。なぜなら、窓から見える時計がなぜか外向きに置かれているからです。本来なら、家の中で住人が時間を確認するために使われるもの。通りかかる度に「何で?」と思うのは当然ですよね。
ところが今年4月、娘さんの登校に付き添った際、その理由に気が付きました。窓際の時計は、その前を通って登校する小学生たちのためだったそう。置かれている位置からも子どもたちへの配慮を感じ、感動したといいます。
かとさんは「ご近所さんの優しさに5年越しに気が付いた話 全国のいろんなところでこんな風に間接的にだけど子どもたちを見守っている人がたくさんいるんだろうな……」と説明を添え、この漫画をツイッターに投稿。すると、「素敵なお話いいい」「心がじんわりあったか……」「なるほど……っ!! ご近所さんの優しさにグッときました……」などとコメントが寄せられました。
さらに、「(通学時に)どこかに時計置いてくれよ~と思ってたの思い出しました」と、自身の学生時代を振り返る声も。ご近所さんの気遣いは、子どもたちの“ニーズ”に真の意味で応えたものだったと言えそうです。
「ご近所さんの見守りの心で温かい気持ちに」
なぜこの漫画を描こうと思ったのかなど、作者のかとさんに話を伺いました。
Q.時計が集団登校をする子どものためにあると気付いた時の心境について教えてください。
「大人にとってはただの“謎の外向き時計”が、毎日子どもたちの役に立っていることと、それを置いたご近所さんの優しさに感動しました」
Q.地域における子どもたちへの見守りについて、気付いたことは他にありましたか?
「近所の家の子が鍵をなくして家に入れなくなった時のことです。たまたま様子を見ていた私も声をかけたのですが、そういう時はいつもご近所の老夫婦のおうちで過ごさせてもらっているそうで、ご近所さんの見守りの心に温かい気持ちになりました」
Q.大きな反響となりましたが、心に残った感想や、感想を読んで気が付いたことを教えてください。
「うちの近くにも時計が置いてある、という方が何人もいらっしゃって、やはり全国的にこうやって地域の人が子どもたちを見守っているんだなと思いました」
かとさんが言う通り、実は他の地域でも見ることのできる光景だそう。日本の子どもたちは、こうして近所の人たちに見守られて、安心・安全に通学できているのですね。
(Hint-Pot編集部)