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ヘンリー王子とメーガン妃はトランプ前米大統領化? 王室作家「見出しだけ見て記事を判断する」
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ヘンリー王子とメーガン妃の“メディア嫌い”は今に始まったことでもないが、最近特にその傾向が顕著になっている。先日も“リリベット命名”をめぐりBBCが「エリザベス女王の許可を得ていない」と報じると、弁護士を通して「虚偽で中傷的」とすかさず抗議し、法的警告を与えた。そんな王子夫妻のメディア対応について、王室記者がその要因と考えられる“ある要素”を指摘して話題になっている。そんな王子は先日、ダイアナ元妃銅像除幕式に出席するため英国に帰国。またしても報道は過熱化しているようだ。
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王室作家「ハリーは詳細を気にしないのです」
訴訟や声明、弁護士を通じた警告書簡など、最近特に過敏なヘンリー王子夫妻のメディア対応。王室作家のダンカン・ラーコム氏は英雑誌「OK!」に対し、その要因は「2人が『ドナルド・トランプ氏化』していること」と主張した。
それは一体どういうことなのか? 「Prince Harry:the Inside Story」の著作で知られ、ヘンリー王子の内情に詳しい同氏はまず、王子が3月放送のインタビューで家族(チャールズ皇太子)が“王室引退”直後に「援助を打ち切った」とする主張は「明らかに真実ではありません」と発言した。
そして「ハリー(ヘンリー王子の愛称)は詳細を気にしないのです。まるでドナルド・トランプ(前米大統領)のように、ヘッドライン(見出し)だけを見てすべてを判断してしまいます」と語り、過敏なメディア対応に潜む根本的な問題点を指摘した。
確かに最近、ネットで見かけるニュースのヘッドラインは過激だ。しかし内容を読まずにフェイクニュースとするのは少々乱暴な話でもある。
一方、王子夫妻の結婚以来、2人に関する報道量は膨大だ。多忙な王子夫妻がすべての内容に目を通すのは無理というものだろう。ヘッドラインだけに目を通すということが物理的にも可能なラインだと考えられる。
それなら“王室引退”時の宣言通り、静かな生活を送ってメディアが何も書けないようにするか、もしくはエリザベス女王のように「黙して語らず」の高潔な態度で相手にしなければ良いという意見もあるだろう。過激な見出しだけ見て激怒では神経の休まる暇もなし。王子夫妻のメンタルヘルスが健やかであることを祈りたい。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)