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ヘンリー王子は「汚い悪党」の役割を恨んでいた 王室専門家は「問題継続中」と指摘

著者:森 昌利

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ヘンリー王子とメーガン妃【写真:AP】
ヘンリー王子とメーガン妃【写真:AP】

 一時帰国中のヘンリー王子は現地時間6月30日、自身がパトロンを務める慈善団体のガーデンパーティーにサプライズ登場。“王室引退”後も高位王族時代と変わらず精力的にチャリティ活動を続けている。こうした振る舞いを見せる度、引退の意図については発表直後からさまざまな推測がされてきた。そしてこのほど、ウイリアム王子とヘンリー王子の仲に詳しい王室作家が新たな持論を展開。ヘンリー王子が米国に渡ったことで王室の支部のような存在になっただけでなく、問題は継続していると主張している。

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幼い頃から縛られた固定観念に苦しんできた王子

 ウイリアム王子とヘンリー王子の確執を描き英国内で話題となった伝記本「Battle of Brothers(兄弟の戦い)」の著者であるロバート・レーシー氏。これまで兄弟に関してさまざまな持論を展開してきた。英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が掲載した記事によると、同氏はオーストラリアのテレビ番組「トゥデイ」に出演。ヘンリー王子の“王室引退”について「米国に“王室支部”を作ってしまった」と発言した。

 同氏はある種“勝手に”米国へ王室を作ってしまったヘンリー王子の行動の根幹には、「汚い悪党」の役割を担わされたことに対する「恨み」があると主張する。

「ハリー(ヘンリー王子の愛称)は4歳の頃、ナニー(英国で母親に代わって子育てをする人)に『どうして王様にならない僕がいつも行儀良くしてなくてはならないの』と言ったことがあります。王室の子どもたちは幼い頃から固定観念に縛られています。

 ハリーはいつも問題児、一方のウイリアム(王子)は何をしても優等生。そんな恨みが今日でもしっかりと残っています」

 レーシー氏は、王室を飛び出したヘンリー王子の心の根底にはそうした“兄に対するコンプレックス”があると指摘。そしてここ1年半の行動は「いわば米国に別の支部を持つという新たな挑戦だ」と主張する。

「ハリーとメーガン(妃)が公に物を言い続けるのは、ウイリアムをはじめとする王室への挑戦。そしてこの状況は、(王室にとって解決しなければならない)大きな課題となっています」

 なるほどメーガン妃主導と言われる“王室引退”だが、こんな心情がヘンリー王子にも隠れていたのなら、唐突で性急すぎるとみえた“メグジット”にも納得できるというもの。ナンバー2にうまく収まるのは、難しいことなのかもしれない。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)