SNSの声に背中を押されももちゃんを保護

　からかさママさんはももちゃんを保護する時、さまざまな葛藤があったそう。実はすでにハナコちゃんや3匹の元保護ねこと一緒に生活していたため、先住の子たちのことを考えるとすぐにお迎えには踏み切れなかったのです。

　そこで悩んでいることをツイッターでつぶやいたところ、想像以上に引き取りを勧めるリプライが寄せられたのだとか。その声に押され保護を決意。翌朝、ももちゃんがガレージに姿を現したところを保護しました。

　こうして保護したももちゃんとハナコちゃんを初めて対面させたのは、保護から2日目のこと。ハナコちゃんは戸惑い気味だったといいます。

　しかしももちゃんはというと、新入りながらも“大物ぶり”を発揮。出逢ってすぐにハナコちゃんに飛び付き、ハナコちゃんは「ドン引き」してしまっていたのだとか……。その翌日にはハナコちゃんの前で“へそ天”で眠るようになるまで心を開いてしまいました。今回の写真は、そんな貴重な瞬間をとらえた一枚です。

　写真がツイッターで公開されるとすぐさま大きな話題に。8.8万件もの“いいね”が付いた他、リプライ欄には「居心地が良いのですね」「優しさがあふれている写真ですね」「安心し切ってるのが伝わります」「めっちゃ服従してますやん」「思った以上にくつろぎ方が半端ない状況にぃ!!!」など、さまざまな反応が。また、「飼い主殿の大事なお客人と聞いてはおったが、お主、少々リラックスしすぎでは」など、アテレコする人も多く見られました。

感情表現が乏しかったハナコちゃんにもうれしい変化が

　ももちゃんがやってきてから、ハナコちゃんにも大きな変化がありました。ももちゃんはおもちゃが大好きで、からかさママさんの元に持ってきては「遊んで！」とおねだりするのだとか。するとこれまでおもちゃに「知らん顔」をしていたハナコちゃんも触発されたのか、自分からおもちゃをくわえるようになったそうです。

　またおもちゃを取り上げようとすると、歯をむき出して怒ることもあるそう。一見あまり良くないことのようにも見えますが、これも家族にとってうれしい変化。感情表現に乏しかったハナコちゃんにだんだんと感情が芽生えてきた証ではないかと家族で話題になっているそうです。

　2匹の関係は日を追うごとに悪くなっているように見える部分もあるそうですが、2匹だけの時には「少し距離が近くなっている」ように感じるそう。それというのもハナコちゃんはももちゃんがすることをとにかくよく観察しており、「そのうち良い部分を真似するんじゃないでしょうか」と、からかさママさんは内心ドキドキです。

「幸せになってほしい」　ももちゃんは里親を募集する可能性も

　ももちゃんは元々首輪をしており、現在は迷いいぬとして警察に届け出て、飼い主さんが見つかるのを待っている状態です。もし見つからない場合は、地域のボランティア団体にも協力を仰ぎ、里親募集も視野に入れているそう。

　からかさママさんは神社の参道沿いに暮らしているためか、以前からこうして捨ていぬや捨てねこを多数保護してきました。先日も子ねこ6匹を保護して、ボランティア団体を通じて里親さんにつなげたばかりなのだとか。ももちゃんにも「幸せになってほしいと思っています」と語ります。

　沖縄出身の5人組J-POPバンド「ジャアバーボンズ」と、いぬやねこをこよなく愛するからかさママさん。これからもハナコちゃん、そしてねこちゃんたちと明るくにぎやかな生活を送ってくださいね。

（Hint-Pot編集部）