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ダイアナ元妃 幼少時にエリザベス女王を呼んだ“特別な呼び方”とは テレビ番組で話題
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今年7月1日はダイアナ元妃の生誕60周年記念日。ウイリアム王子とヘンリー王子が尽力した銅像のお披露目が大きな注目を集めた一方、英民放は元妃の人生と時代に与えた影響を描くドキュメンタリー番組を放送した。その中で、エリザベス女王の別邸サンドリンガム・ハウス近くのパーク・ハウスで生まれ育った元妃が、エリザベス女王を「Aunt Lilibet(リリベットおばさま)」と呼んでいたことが明かされ、話題になっている。
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実質的に“エリザベス女王のお隣”で生まれ育ったダイアナ元妃
1961年7月1日、17世紀から続く英国貴族のスペンサー家にダイアナ・フランセス・スペンサーとして生まれたダイアナ元妃。英民放ITVは現地時間8日夜、世界に愛されたその人生が20世紀終盤の時代に与えた影響を考察するドキュメンタリー番組「Diana’s Decades(ダイアナの時代)」エピソード1を放送した。以後も15日にエピソード2が、22日にエピソード3が放送される予定だ。
誕生時からをテーマにしたエピソード1では、元妃がエリザベス女王の別邸であり生前のフィリップ殿下が隠居生活を送っていたサンドリンガム・ハウスの近くで生まれ育ったことが描かれる。その場所とは、サンドリンガム・エステート内のパーク・ハウス。母のフランセスさんの生家でもあり、英雑誌「ハロー」の記事によるとコロナ禍以前までは障害者向けの3つ星ホテルとして運営されていたそうだ。
番組では、ここで育った元妃が幼児期にエリザベス女王を「Aunt Lilibet」(リリベットおばさま)と呼んでいたことが明かされている。
もちろん、スペンサー家をさかのぼれば王室につながる。番組のナレーションは「彼女(ダイアナ元妃)はパーク・ハウスで育った。そこは実質的に女王のお隣。そんな親しみも込めて『リリベットおばさま』と呼んだという」と語り、チャールズ皇太子との結婚以前から、元妃が女王に抱いていた親愛の情を紹介した。
「リリベット」は幼少時のエリザベス女王が自分の名前「エリザベス」をうまく発音できないことから、女王の祖父のジョージ5世によって授けられた特別な幼名。以降、父母を含めたごくわずかな親族しか使わず、最後に親しみを込めて呼んでいたのが今年の4月に逝去した夫のフィリップ殿下だった。また6月には、ヘンリー王子とメーガン妃の第2子長女にファーストネームとして名付けたことでも大きな話題を呼んでいる。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)