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「その気持ちをメーガン妃に」 ウイリアム王子の人種差別反対投稿で新たな論争が勃発

著者:森 昌利

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ユーロ決勝を観戦するウイリアム王子、キャサリン妃、ジョージ王子【写真:AP】
ユーロ決勝を観戦するウイリアム王子、キャサリン妃、ジョージ王子【写真:AP】

 現地時間11日に閉幕したサッカー「UEFAユーロ2020(欧州選手権)」。イングランド代表はPK戦で敗れ、惜しくも準優勝に終わった。だが終了直後から、SNSではこのPK戦で失敗した黒人選手3選手に対する人種差別的な投稿が続出。こうした卑劣な行為に対し、ウイリアム王子は抗議のツイートを投稿し、父チャールズ皇太子もこの投稿に反応する形でいわれなき差別に反対した。ところがこの将来の英国王2人に対してさらなる非難や、その非難に反論するリプライ(投稿への返信)が現れ新たな論争が勃発している。

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ウイリアム王子は「吐き気を覚える」と強い言葉で抗議

 1年遅れで開催した「UEFAユーロ2020」。イングランド代表は1966年の自国開催だったW杯優勝以来、55年ぶりのメジャー大会優勝を目指したが、最後はPK戦で敗れた。問題はこの試合直後、PK戦で失敗したイングランド代表の黒人選手3選手に対する人種差別的な投稿が続出したことだった。

 イングランドサッカー協会の会長でもあるウイリアム王子は12日、3選手をターゲットにした人種差別的な投稿に対し「昨夜の試合後、イングランド代表選手を対象とした人種差別的な侮辱には吐き気を覚える」と強い言葉で抗議。「こうした行為は絶対に許されない」と続け、英サッカー界からの人種差別撲滅を訴えた。

 この投稿に続き、父チャールズ皇太子の公式ツイッターも「人種的な多様性と文化がこの国のユニークさを生み出し、根幹となっている」と投稿。「イングランドは素晴らしかった。我々に誇りをもたらした」と続けて、今回の決勝進出した代表チームをねぎらった。

 だが英大衆紙「デイリー・エクスプレス」は、そんなウイリアム王子に対し、メーガン妃のファンが「ダブルスタンダード」だと非難の声を上げていると報じている。

 同紙によると、2人が人種差別に断固として反対する姿勢を示したことに対して、「それは良し。今度はその気持ちをメーガン・マークル(メーガン妃)に向けるべき」「私たちはこのメッセージと同様のものが、あなたの義理の妹と甥(メーガン妃とアーチーくん)に向けられた人種差別に対して発せられることを待っている」「こうして人種差別に真っ向から非難する能力がありながら、サッカーだけではなく、自分の家族に向けられないのはなぜ」といったリプライ(返信)が寄せられた。

 さらに実際の状況を見ると、そうした非難に対しても「彼(ウイリアム王子)の弟は詐欺師と結婚しました」といったリプライや、結婚前にキャサリン妃を非難した雑誌を並べ、「ハリー(ヘンリー王子)はキャサリン(妃)を守るためどこにいたの?」と問いかけるリプライなどが並び、ちょっとした舌戦になっている。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)