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メーガン妃の本 売れたのは王室のおかげ? 最新絵本と過去の本で売れ行きに差と話題

著者:森 昌利

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メーガン妃【写真:AP】
メーガン妃【写真:AP】

 メーガン妃の児童書デビュー作として出版された「The Bench(ザ・ベンチ)」。長男アーチーくん誕生後、ヘンリー王子が初めて迎えた父の日にメーガン妃の書いた詩が創造の源となったと伝えられる絵本だ。ところが、世界的セレブリティとなった妃の著作本にもかかわらず、売れ行き不調であると報じられている。しかも、王室時代に関わった出版物と比べてその差は歴然だという。

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チャリティ料理本や英国版「ヴォーグ」の売り上げと比較すると

 6月上旬の出版直後から売れ行きが注目されていた絵本「The Bench(ザ・ベンチ)」。英メディアはこれまで、全米各地の学校や図書館に2000部を寄贈する計画や英国の批評家から酷評が相次いだことなどを報じてきた。

 英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が掲載した記事によると、出版直後に米紙「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラーリストで1位に、英国版Amazonでも一時は5位にランクインした同書だが、あっという間に順位は急落。しかも定価12ポンド99ペンス(約2000円)が、すでに8ポンド(約1250円)に値下げされているという。

 王室ウォッチャーとして定評のあるツイッターアカウント「@UKRoyalTea」によると、発売から1か月で同書の実売部数は3万冊。この絵本の執筆に50万ポンド(約7800万円)もの前金が妃に支払われたという一部報道もあったが、3万部の売上高を英国での定価で単純計算すると38万9700ポンド(約6123万円)だ。

 ただし、英大衆紙「デイリー・ミラー」は6月15日付の記事で、一般的に絵本は初版部数が大量ではないとする書評サイト編集長のコメントを報じていた。また前金報道も憶測の域を出ていない。

 一方、妃が王室主要メンバーとして活躍していた時代に関わった出版物の数字を見てみよう。ロイヤルファミリーの一員として初めての一大プロジェクトだった料理本「Together:Our Community」。英ロンドンで大惨事となったグレンフェル・タワー大火災被害者へのチャリティの一環で、事故に関係する女性たちから集めた50のレシピと、妃の序文が含まれている。この本はあっという間に世界で13万部を売り上げた。

 またその翌年には「ヴォーグ」英国版でゲスト編集を務め、同誌史上最速の10日間で完売させた。また、過去10年間で最も売れた号だったという。

 しかしこれらは、ウイリアム王子とキャサリン妃、ヘンリー王子とともに“ファブ4”(素晴らしい4人組)と呼ばれた人気絶頂の余録。“王室引退”後には3月放送のインタビュー番組に夫婦で出演し、公に王室を批判したことで特に英国での支持率が低下した。こうした状況も、本の売り上げに影響を与えているのかもしれない。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)