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ヘンリー王子夫妻インタビュー 賞ノミネートは「ひどい仕打ち」 英司会者が痛烈批判
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王室メンバーに人種差別主義者がいるとの示唆や、メーガン妃によるメンタルヘルス問題の告白などで、世界に衝撃を与えたヘンリー王子夫妻の暴露インタビュー。このインタビューは先日、米テレビ界で最高権威を誇るエミー賞にノミネートされたことが報じられ、再び注目を集めた。しかし英国での反応は冷ややか。同番組のノミネートに対し、真っ向から噛み付いた人物が話題になっている。
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汗水流して作られた素晴らしい作品がノミネートされるべき
ヘンリー王子夫妻暴露インタビューのエミー賞ノミネートに批判の目を向けたのは、英国内で保守系メディアとして知られるニュース専門チャンネル「GB News」司会者のヘレン・スコット氏。
英大衆紙「デイリー・エクスプレス」は、番組内で語られたスコット氏の批判について紹介した。
同氏はまず、夫妻の暴露インタビューについて「(インタビューで語られたことが)真実かどうかという以前にドキュメンタリーではありません」とバッサリ。厳しい意見を披露した。
さらに「世の中には汗水流して作られた素晴らしい作品が多数あるのに、こんな作品(ヘンリー王子夫妻の暴露インタビュー)がノミネートされるなんて!」と憤慨。ノミネートは、懸命に作品を作るプロデューサーやディレクターらに対する「ひどい仕打ち」と表現した。
確かに暴露インタビューに関しては、オプラ・ウィンフリーの質問に鋭さがなく、放送後には英メディアを中心にヘンリー王子夫妻の発言に対する矛盾や間違いが指摘されていた。そうしたインタビューが、栄えある米テレビ界最高の文化賞受賞候補となったことには、スコット氏だけではなく大勢の人が腑に落ちない気分になっているのかもしれない。
ちなみに暴露インタビューのエミー賞ノミネートをめぐっては先日、英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が「受賞に値するか」という設問で読者アンケートを実施していた。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)