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メーガン妃とキャサリン妃の口論、援助打ち切り…ヘンリー王子が回顧録で明らかにすべきこととは

公開日:  /  更新日:

著者:森 昌利

3月放送のインタビューでは真実が語られたのか?

4. なぜアーチーくんはプリンスになれない?

 メーガン妃は3月放送のインタビューで、アーチーくんに「プリンスの称号が与えられない」と語り、“人種差別の影響”を示唆した。一方で、王室のスリム化を公言するチャールズ皇太子はアーチーくん誕生前から、直系の主要王室メンバー以外に“プリンス、プリンセス”の称号を与えないと伝えていたとする報道もある。

 また、妃のチアリーダー的存在のジャーナリスト、オミッド・スコビー氏は、「普通の人生を歩ませたい」という意向で、アーチーくんに与えられるはずだったダムバートン侯爵の称号を王子夫妻が「断った」と証言している。

5. 3月放送のインタビューでは真実が語られたのか?

 例えば英メディアの報道姿勢について、3月放送のインタビューでホストを努めたオプラ・ウィンフリーは「絶え間ない批判が続き、性差別、人種差別も目立った」と発言。それを裏付けるように、妃に対する非難の言葉で満ちた新聞や雑誌も表示されたが、中には見出しが故意に編集されたとみられるものがあった。

 それは妃と法廷闘争を繰り広げた「デイリー・メール」日曜版の紙面。「メーガンの種がロイヤルファミリーを汚す」と衝撃的な部分が紹介されたが、これは愛国主義的な政治家の恋人によるSNS投稿からの引用だ。

 ニュース自体は“この投稿が原因で党から活動停止処分を受けたこと”を伝えており、その後に続く“政治家の恋人が投稿”という部分は省略されている。このため、まったく違う意味と印象になった。

6.メグジットはいつ決断されたのか?

 メーガン妃はロイヤルファミリーの一員になる際、「私は(王室に)この身を捧げます。いかようにもお使いください」とする「手紙を書いた」とインタビュー中に発言。しかしヘンリー王子は“王室引退”について、宣言する2年前から「すでに考え始めていた」と、ロイヤルウェディングの4か月前に当たる2018年の1月から構想していたことを示唆している。

“3日前結婚式”の勘違い発言に至った理由とは?

7. メーガン妃は本当に王室内に閉じ込められたのか?

 メーガン妃は「4か月の間で2回しか外出を許されなかった」と語り、王室にパスポートや運転免許証を取り上げられて「自由を奪われた」ことを主張した。しかし記録によると、王室時代の1年5か月で出席すべき公務の日は73日あり、そのうち65日は外出が記録されている。

8.ヘンリー王子はショービジネスの世界に転身したいのか?

 ネットフリックスやスポティファイと契約し、有名俳優のポッドキャストにも出演。さらに米で冠番組を持つ英国俳優・コメディアン、ジェームズ・コーデンとの親交も深まるばかり。こうした行動には“ハリウッドへの転身”という意図が隠れているのだろうか。

9. 一体いつ正式に結婚したのか?

 インタビューの中でメーガン妃は「これは誰も知らないことですが、ロイヤルウェディングの3日前に私たちは結婚していました」と発言。イングランド国教会のカンタベリー大主教が見守る中でプライベートの挙式を行ったとしたが、英国では結婚式に証人2人が必要になるため、放送直後からメディアはもちろん宗教関係者も疑問を呈していた。

 その後夫妻のスポークスパーソンは「5月19日の正式な結婚式の3日前にプライベートで個人的な誓いを交わした」とする声明を発表。「結婚していた」とする妃の発言を事実上撤回した。こうした勘違いがなぜ生まれたのか、その経緯を明らかにすべきかもしれない。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)