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ヘンリー王子とメーガン妃 称号剥奪より“屈辱的”な王室側の対応策とは? 専門家提言

公開日:  /  更新日:

著者:森 昌利

ヘンリー王子とメーガン妃【写真:AP】
ヘンリー王子とメーガン妃【写真:AP】

 今年1月に正式な“王室引退”が確定すると、2か月後にインタビュー番組で数々の暴露を展開したヘンリー王子とメーガン妃。フィリップ殿下の容体が心配される中、王室メンバーの人種差別的発言やメンタルヘルスに対する王室の無理解などを非難した。その後も王子単独で出演したドキュメンタリーシリーズなどでもさらなる非難が繰り返されたため、英国内では2人から称号剥奪を望む声が高まっている。そうした中、王室専門家が主張した「称号を奪うよりもっと屈辱的なプラン」が話題だ。先日からフィリップ殿下がいない初めての夏季休暇に入っているエリザベス女王、その心中やいかに?

 ◇ ◇ ◇

称号剥奪は「さらに王室を攻撃するための口実を与える」

 ヘンリー王子は“王室引退”と同時にHRH称号(His Royal Highness)の使用を停止されたが、現在も「プリンス」の称号は維持。また「サセックス公爵(メーガン妃は公爵夫人)」など複数の貴族称号も維持している。

 英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が掲載したところによると、王室専門誌「マジェスティ」の編集長、イングリッド・シュワード氏が“称号剥奪より屈辱的”とする王室側の対応策を示した。

 それはずばり“無視”だという。その第一の理由は、称号剥奪は王子夫妻に対して「さらに王室を攻撃するための口実を与えることになる」というもの。さらに、称号剥奪によって王室側に卑小というイメージが生まれてしまう可能性もあるとして、一方的な非難を繰り広げる王子には今後も無言を貫き、相手にするべきではないと主張した。

 また、かわいい孫夫婦から“最後の称号”を奪うことは、来年に戴冠70周年を迎えるエリザベス女王にとって「本望ではありません」と一言。激動の時代を誇り高く生き抜いた95歳女王が、王子夫妻の感情的とも言える暴露や批判に対応する必要はないとした上で、「彼ら(王子夫妻)をただ無視することの方がはるかに侮辱的です」と述べた。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)