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約束より早い到着に白手袋…「恋をした」と米記者が絶賛したものとは
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連日熱戦が繰り広げられている東京五輪。「Hint-Pot スポーツSNS調査隊」では、SNSで反響を集めた話題からこの機会に知ってほしい選手やちょっとほっこりするネタなどをお届けします。今回は、来日中の米記者が「恋をしてしまった」「出張中の浮気です」と綴るほど感銘を受けた、日本の交通サービスについてお届けします。その正体はタクシー。驚いた理由とは。
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清潔感と高級感あふれる車内にメロメロ
来日中のアン・キロンさんは、米カリフォルニア州地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」に所属するスポーツ記者。7月30日に「東京からのポストカード。五輪の恋の行方、夜の街に走り去る」というポエティックな見出しで寄稿したコラムが話題になっています。
書き出しもとてもユニークで、「不謹慎かもしれませんが、私は恋をしてしまいました。ただの出張中の浮気です」と驚きの告白。しかも「人生の転機だと思っています」と、何やら仰々しい様子です。
2人の子どもを持つママでもあるキロンさんが新しい恋をしたと明かした相手は、何と「日本のタクシー」でした。同日、キロンさんは横浜国際総合競技場(横浜市港北区)で行われたサッカー女子の米国対オランダ戦を取材。その帰路で初めてタクシーに乗車してみることにしました。
夜8時キックオフの試合だったため、取材終了時刻が深夜近くになることを想定し、電話でタクシーを予約していたキロンさん。スタジアムを出ると、時間通りどころか約束よりも早くタクシーが待機していたことにまず感動したようです。
さらに「汚れていない光り輝いた車内、高級感のある革張りシート、そしてWi-Fi。一目惚れだった」と綴っています。また、キロンさんは自身のツイッターでタクシーの車内写真も投稿。その際、「運転手は皆、白い手袋をしている」という点にも注目しています。
白手袋は清潔感だけでなく、高いレベルのサービス提供や細心の注意を払って職務を全うすることを象徴します。街中にたくさん走っているタクシーの運転手が白手袋をしているのも、驚いたポイントになったようです。
ちなみに他にも、外国人が驚く日本のタクシーの機能といえば自動ドアですが、これは1964年開催の東京五輪がきっかけと言われています。以降、独自の発展を遂げてきた日本のタクシー文化。こうして60年近く経て、その「おもてなし」精神を海外からも注目されるのはうれしいものですね。
(Hint-Pot編集部)